浮動小数点数(Floating Point Number)は、数値を仮数部(M)と指数部(P)に分けて表現するものです。
具体的には、ある数値Nに対して以下のように表現されます。
N = M × bP
ここで、Mは仮数、bは指数の基数、Pは指数です。
Pは、10進数では10、2進数では2、4、8、16... となります。
コンピュータの計算では、レジスタや加減算器のハードウェアが扱える数値の範囲は限られています。
そのため、小数点の位置を固定したままで計算を行うと、非常に限られた範囲の数値しか処理できません。
そのため、単純な四則演算だけを行うトランジスタを除き、科学計算を行うためのトランジスタや一般的なコンピュータでは、仮数部の計算と指数部の計算をそれぞれ独立して行います。
その結果、計算処理自体は複雑になりますが、非常に大きな数値や非常に小さな数値を処理できる利点があります
演習☆彡
おまけ
2進数とは?
2進数(にしんす、英: binary number)は、数を0と1の2つの数字だけを使って表現する方法です。コンピュータやデジタルシステムでは、基本的な情報の最小単位としてビット(bit)を使用します。ビットは0または1の2つの状態を持つことができるため、2進数がコンピュータ内部の数値表現として使用されます。
たとえば、10進数の数字「5」を2進数で表すと「101」となります。
2進数の計算や変換は、コンピュータサイエンスや情報工学の分野で非常に基本的であり、重要です。