イメージさえできれば勝ち

クリエイターにとって一番大事なものはイメージです。
完成形のイメージを持つことができれば、クリエイターの仕事の大半は終わったと言えます。
あとはそのイメージを現実世界に体現させるだけです。そのために知識・経験・道具・人員を手配して、行程どおりに作業をすすめれば作品の完成です。

アンパンマンの作者のやなせたかし先生。あの愛くるしいアンパンマンの姿をイメージできていたからこそ、彼は彼だったと言えます。たとえアンパンマンのイメージをご自身で現実世界に書き起こす技術がなかったとしても、イラストレイターに自信のイメージを伝えて替わりに書いてもらえば良いのです。一方がアイディアを出して、他方がそれを形にするというのはよくあることです。決してアイディア実現のためのスキル習得が必須ではありません。

ではオリジナリティある素敵なイメージを獲得するにはどうすれば良いのでしょうか。それは、自分の脳を刺激してやる他ありません。素敵な料理を作りたい人が、毎日ファストフードばかり食べているでしょうか。作曲家として活動したい人が、音楽を聴かないなんてことがあるでしょうか。
まずは、自分がどんな作品が好きなのか。そういったものを浴びて、自分自身と向き合っていくことが大事です。

手先の技術や、周りから評価されている作品をなんとなく模倣。イメージが固まらないまま創作活動を継続。そんなことになっていませんか？創作活動における具体的なイメージを用意するという行程を今一度見直してください。