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1足1000円超えの靴下が若者の心を掴んだ?韓国の靴下ショップ「MSMR」驚きのおもてなし術

by パケトラライター 二俣愛子(韓国・ソウル在住)

「MSMR(エムエスエムアール)」は、ユニセックスで使えるソックスを中心としたアイテムが揃う韓国のブランドで、10~20代の世代から人気を集めています。ブランド名には「LADIES AND GENTLEMAN」の意味が込められているそうで、デザインにもその要素が落とし込まれています。そんなデザインの可愛さに、長持ちするしっかりとした素材。もちろん、人気の理由はこれだけではありません。

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Photo:入店してすぐ目に入るのが、アメリカンヴィンテージの冷蔵庫の中に並べられたソックスたち。

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Photo:まずは、つい写真を撮りたくなるビジュアルで心を掴みます

オリジナルのパッケージに包んでもらえる

MSMRでは、購入したソックス1枚につき、ステッカーとボックス、そして手提げ袋をそれぞれ1つずつ選ぶことができ、カスタマイズパッキングしてくれるサービスを実施しています。ボックスは常時12種類、ステッカーは時期によって異なるそうですが約30~40種類ほど。

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Photo:引き出しボックスの中には、様々なステッカーが並べられています

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Photo:レジにはギフトボックスがずらり

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Photo:手提げ袋まで選択できます

写真に映える店舗デザインと、パッケージを選べる楽しさ。お買い物をより楽しめる工夫がなされています。

靴下屋さんでカフェのサービス?!

さらに、MSMRに来店するだけで、店内に併設されているカフェで美味しい紅茶とフルーツの「おもてなし」があります。カジュアルな靴下屋さんに入るだけでカフェのサービスを受けられるとは驚きです。

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Photo:サービスのドリンクとフルーツ。内容は時期によって違うそうで、この時はいちごでした。

なんと、アイテムを購入しなくても提供してくれます。お店の方にこちらのサービスについて伺うと、「最寄りの駅からお店までは距離があります。遠くまで歩いてお店に来店してくださったお客様に、ゆっくりお買い物を楽しんでもらいたいという想いから始めました」とのこと。素敵なサービスですよね。

もちろん可愛いカップは写真映えもばっちりです。お店で受けた体験がSNSで拡散され、宣伝となります。

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Photo:カフェだけの利用もOK

おもてなしを受けた側としては、逆に購入しないと申し訳ない気持ちになり「もう1点購入しようかな」と自然と商品が手に伸びたというのもまた事実。普通ならば悩んでいるアイテムがあった場合「もう少し考えようかな」と購入をせずに終わってしまうことが多いのですが、サービスを受けたらお返ししたいという気持ちが沸き上がりました。

売れる商品は?

韓国では「ロゴ」アイテムが大人気です。もれなくMSMRでもブランドロゴを配したソックスが一番の人気商品。ブランドの個性をわかりやすい形で表現した「ロゴ」アイテムが、ヒットに繋がっているようです。

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Photo:一番人気のロゴソックス ₩10,000~(約¥1,000)

続いて、刺繍が可愛いハートソックス。こちらもブランドロゴを配したデザインになっています。

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Photo:ハートソックス ₩12,000~(約¥1,200)

また、かかと部分にロゴがチラリと見えるデザインの「アンクル カフス ロゴ 」などもヒットしているそうです。

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Photo:アンクル カフス ロゴ ₩10,000~(約¥1,000)

店員さんが履いていたので撮らせてもらいました。さりげないアクセントになっておしゃれですよね。ちなみに、MSMRには日本語ができるスタッフが常駐しているので、悩んでも相談しながらショッピングができました。しかし若者にとって、1足1000円を超える靴下は決してリーズナブルとは言えません。

人気ショップ「MSMR」が若者の心を掴む理由

MSMRがある場所は、最寄りの地下鉄「緑莎坪(のくさっぴょん)駅」から徒歩15~20ほどの場所。傾斜の激しい坂道を登ってようやく辿り着ける場所なのですが、私が訪れた時は、日本からの観光客や、中国からの撮影スタッフなど多くの人で溢れていました。

SNS映えする店舗やカフェのレイアウト・デザイン、パッケージを選べる楽しさ、お店にやってきた人をもてなす思いやりの気持ちが伝わり、今や海外からも沢山の人が訪れる話題のショップへと成長しました。ジェンダーレスであることも、今の時代に合っているのかもしれません。

MSMRの、ただ「靴下を買う」だけではない体験が、国境を越え若者の心を掴んだのです。

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【MSMR】
公式サイト:https://msmrseoul.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/msmrseoul/

ビジネスのヒントに。「パケトラ」

by パケトラライター 二俣愛子(韓国・ソウル在住)


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