みんなでアジアへ行こう 2024/25 ベトナム ホーチミンシティ編
今シーズン(2024-25)から、女子のAFCチャンピオンズリーグが創設され、その第1回に浦和レッズレディースが参戦することになりました。
前年のAFC女子チャンピオンシップ・インビテーショナル・トーナメントには参加していましたが、今回から正式にアジア全土の女子クラブが参加したコンペティションが開催されることとなりました。
REDSレディースはグループステージからの登場となり、ベトナムのホーチミンシティでのセントラル開催のグループステージに挑みます。
それでは、早速見ていきましょう。
大会スケジュール
プライマリーステージ
2024年8月25・28・31日
アジアのランキングトップ8の国のクラブを除いた、アジアの13カ国のクラブが4グループに分かれ、トップのみがグループステージに進出します。
REDSレディースのグループに進出する可能性があるのは、グループBの下記のクラブです。
・エティハド・クラブ・アンマン (ヨルダン)
・オリッサFC ウーマン (インド)
・ライオンシティ・セーラーズFC ウィメンズ (シンガポール)
グループステージ
10月6・9・12日
プライマリーステージを勝ち抜いた4クラブを加え、4チームx3グループに分かれて、中2日x3戦のセントラル開催となります。
REDSレディースはグループCに入り、ベトナムのホーチミンのセントラル開催となりました。
グループ2位までと、グループ3位の上位2つが準々決勝に進出します。
[REDSレディースの日程]
10/6 時刻未定 (第1試合) プライマリーステージ勝者 / オリッサFC (ホーム扱い)
10/9 時刻未定 (第2試合) 台中藍鯨 (アウェイ扱い)
10/6 時刻未定 (第1試合) ホーチミン・シティWFC (ホーム扱い)
準々決勝
2024年3月22or23日
グループ1位の3クラブ・グループ2位の中でもっとも成績の良い1クラブがホームでの一発開催となります。
準決勝・決勝
[準決勝] 2024年5月21日
[決勝] 2024年5月24日
準々決勝を勝ち抜いた4クラブでの、セントラル開催での一発勝負となります。
対戦クラブ
エティハド・クラブ・アンマン (ヨルダン)
ヨルダン女子の新興勢力。アル・イティハドとも呼ばれます。
2018年に6ヤードフットボールアカデミーとして誕生。
2019年にチームを組織し、2022年に初昇格2位、2023年初優勝のクラブです。
オリッサFC ウーマン (インド)
2年前の2022年7月に、インド東部のオリッサ州 ブバネーシュワルをホームタウンで、ISLに参加しているオデッサFCの女子チームとして設立。
参戦2シーズン目で優勝し、プライマリーラウンドの出場権を獲得。
ナイジェリア人のDFが1人、ガーナ人のFWが1人いる以外は、すべてインド人で構成されている模様です。
ライオン・シティ・セーラーズFC ウーマンズ (シンガポール)
1997年にホーム・ユナイテッドの女子チームとして設立、2020年にライオン・シティ・セーラーズと改称となり、国内では2年連続無敗優勝中のクラブです。
REDSはACL2022のグループステージで、男子チームがライオン・シティと対戦しています。
現役シンガポール代表は9名、他に直近1年以内に招集された選手が8名いるなど、シンガポール代表の半分と言っても過言ではないチームです。
台中藍鯨 (台湾 / ブルーホエール)
2014年のリーグ創設から参加する中では、チーム名も変わらずに続いている台湾唯一のクラブです。
2022年のAWCCの東ゾーンで準優勝を果たしています。
日本人選手の田中麻帆、タイ代表選手が3人所属しています。
ホーチミン・シティ・ウィメンズFC (ベトナム)
直近9年で8度優勝、現在リーグ5連覇中のベトナムの絶対王者です。
グループステージが開催される、トンニャットスタジアムをホームスタジアムにしています。
ベトナム代表8人を擁し、FWにはアメリカ人選手が在籍しています。
開催地基本情報 (ベトナム / ホーチミンシティ)
ホーチミンシティはベトナムの南部に位置します。
ベトナム国民の父として親しまれる人物である、ホー・チ・ミンにちなみ、1976年に名付けられました。
その人名と区別するためにホーチミン・シティと呼ばれる機会が多いです。
また、かつてはサイゴンと呼ばれており、中心部ではサイゴンの方が通じるようです。
人口は約900万人と、北部にある首都のハノイを凌ぎトップで、経済の中心地です。
時差
GMT+7 (日本より2時間遅い / サマータイムなし)
気候
ホーチミンシティの10月前半は、東京の8月のような気温です。
湿度は83%と、東京の8月(74%)よりもさらに蒸し暑くなります。
雨季のため、急なスコール(ゲリラ豪雨のような土砂降りの雨)にも警戒が必要です。平均降雨日数が示すように、3日に2日は雨が降ります。
そして、日差しが強いですので、肌が弱い方は日焼け止めが必須アイテムになるでしょう。
また、ホテル・レストラン等のエアコンの効きが強いところが多いですので、長袖の羽織るものが1枚あると良いでしょう。
[10月の平均気温]
27.6度
[10月の平均最高気温]
31.2度
[10月の平均最低気温]
24.4度
[10月の平均湿度]
83%
[10月の平均降雨日数]
20.9 / 31日
スタジアム情報
トンニャットスタジアム
ホーチミン・シティFC、サイゴンFCがホームスタジアムとしており、2008年と2014年の女子アジアカップの決勝戦の会場、集中開催となったACL2022のグループステージの開催スタジアムとなります。
ホーチミンシティの中心部にあります。
スタジアムから最寄のサイゴン駅までは、約3.7km離れており、路線バス・タクシー・Grab等の乗車アプリの利用が欠かせないです。
タンソンニャット空港からのアクセス
[車]
タクシー、または東南アジアで主流のGrabを使うのが良いでしょう。
到着ロビーを出て、目の前に広がる道路を渡った先に、タクシー乗場があります。
白タクが多いですので、客引きのタクシーには乗らずに、Vinasun TaxiかMai Linh Taxiを使うと良いです。
空港からスタジアムまでは25-30分程度で、15-20万ベトナムドン(約900-1200円)程度ですが、時間帯によっては渋滞に巻き込まれますので、朝夕は余裕をみて出発した方が良さそうです。
早朝深夜は少し割増になります。
[路線バス]
15-30分間隔で走っている、103系統で、Nhà Sách Phương Namバス停で下車→徒歩11分で、1時間程度です。費用は6000ドン(VND)です。
ホーチミンへのアクセス
日本からホーチミンシティへは、東京・名古屋・大阪・福岡から直行便があります。
また、ベトナム国内の20都市と繋がっており、とくに、北部の首都ハノイとは深夜帯以外は15-60分に1本は飛んでいます。
経由便を使う場合は、ハノイ、韓国・中国・香港・台湾・フィリピン・ブルネイあたりを経由するのが良さそうです。
LCCも含め、直行便・経由便問わず、便数はかなり豊富にあります。
最短遠征プラン
すべて東京からのプランとなります。
ベトナム航空を選ぶと、ゲーム後も余裕を持った動きになるでしょう。
往路
1:25 羽田 → 5:15 ホーチミン (JAL / ワンワールド)
2:00 羽田→ 6:10 ホーチミン (ベトジェット / LCC)
8:55 成田→ 12:55 ホーチミン (ベトジェット / LCC)
9:30 成田 → 13:30 ホーチミン (ベトナム航空 / スカイチーム)
復路
22:45 ホーチミン → 6:45 羽田 (ANA / スターアライアンス)
23:20 ホーチミン → 6:50 羽田 (JAL / ワンワールド)
23:20 ホーチミン → 7:40 成田 (ベトジェット / LCC)
24:15 ホーチミン → 8:00 成田 (ベトナム航空 / スカイチーム)
ツアー情報
パートナーでオフィシャルツアーを出している、西鉄旅行・HISではツアー情報はありませんでした。
セリエなどのサッカー旅行代理店やREDS後援会でも現在は情報がありませんので、各旅行会社のホーチミンフリープランを選ぶのが良さそうです。
ベトナムの渡航情報
パスポートの必要要件
入国時に残存期間が6ヶ月以上あること
入国ビザ
45日以内の滞在であれば、不要です。
出入国カード
原則の必要はありませんが、5000USドル(約70万円)・1500万ドン(約8.5万円)以上の金額を所持している場合は、申請が必要です。
空港で税関係官に申請用紙をもらい、申請を行います。
言語
ベトナム語。
英語もある程度は通じますが、去年訪問のハノイよりは通じる機会が少し減るようです。
下記にあいさつなどのベトナム語を載せておきます。
ゲーム前後の祝日
滞在期間中はありません。
治安
殺人や強盗などの凶悪犯罪の発生は少ないですが、繁華街や日本人街を中心にひったくりやスリが多いようで、貴重品の管理は気を付ける必要があります。
外務省がひったくり・スリなどの被害多発地域を掲載していますので、ご参考になるかと思います。
緊急電話
・警察…113番
・消防…114番
・救急…115番
・在ベトナム日本国総領事館… 010 +84 (0)28-3933-3510
水
南のホーチミンは日本と同じ軟水ですが、ベトナムの水道水はマグネシウムや不純物が多く含まれており、一般的に飲料用として使用することはできないと認識されています。
ベトナムに住む地元の人でもそのまま飲むことなく、ミネラルウォーターを購入することがほとんどです。
経由や観光などで、北部のハノイのホテルを利用する場合は、硬水になりますので、シャンプーする際などは髪の毛が軋みやすいので、硬水向けのシャンプーを利用するなどの工夫が必要です。
トイレ
トイレを借りられる場所は限られており、高級ホテルやショッピングモールのものを使うのが良いでしょう。
また、便器脇にホースがあって、用を足した後の患部を水で流せますが、トイレにペーパーがあるところが少ないですので、水に流せるティッシュを持ち歩くと良いでしょう。
カフェやレストラン、スーパーなどにもありますが、掃除が行き届いていないところが多いです。
公衆トイレ(Nha Ve Sinh)は数が少ないほか、公衆トイレの傍に従業員がいる場合は有料になりますので、1000-2000VNDを支払い、従業員からトイレットペーパーをもらってから使用します。
通貨
ベトナムドン(VND)
ベトナムドンに0.006を掛け算すると、おおよその日本円に近づきます。
ミネラルウォーターは30-40円程度で、日本の物価の1/4程度になります。
空港や日本国内での両替はレートが悪いため、市内のホテルなどで替えるか、クレジットカードのキャッシングなどが良いです。
ベトナムドンから日本円に戻す再両替は時間がかかるので、使い切る分だけをベトナムドンに替えるようにしましょう。
チップ
チップの習慣はありませんが、一部でチップや謝礼を払うタイミングがあります。
[タクシー]
3万ドン以下の近距離の場合は5000-10000ドン多めに払い、35000ドン以上では千単位以下はおつりはいらないよというとスマートです。
[ホテル]
ポーターやボーイに荷物を運搬してもらった際、ベッドメイクをしてもらった際には25000ドン程度
[マッサージ]
1時間あたり5-10万ドン
税金
[付加価値税(VAT)]
日本における消費税です。
200万ドン(約12000円)以上の製品は、VATの85%程度が還付されます。
詳しくは、下記リンクをご覧ください。
免税範囲
[ベトナム国内への持ち込み制限]
・5000USドル以上(入国時に税関申告すれば持ち込み可能)
・1500万ベトナムドン以上(入国時に税関申告すれば持ち込み可能)
・紙巻タバコ200本、刻みタバコ250g、シガー20本のいずれかまで
・アルコール度22%以上のお酒は1.5リットルまで(22%以下は2リットルまで)
・武器
・爆発物
・骨董品
・麻薬など
電圧 / コンセント形状
220ボルト。プラグ形状も4パターンあります。
日本とは、電圧もコンセント形状も違いますので、電圧の変圧器・コンセントの変換器が必要となります。
郵便
郵便局からEMSを送るのが一般的です。
FedExとDHLも活用できます。
詳しくは、下記リングよりご覧ください。
電話
携帯電話かホテルの固定電話が選択肢になります。
公衆電話は数が少ないうえに壊れていることが多いとのことです。
ベトナム国内への電話は、国コードが84となります。
インターネット環境
SIMフリーの携帯電話であれば、ベトナムの携帯会社のSIMカードが使えます。ベトナムの通信キャリアは、Mobifone・Vinaphone・VIETTELが大手になります。
現地は4G/LTEのエリアと3Gのエリアが多いですが、日本のキャリアの国際ローミングを使用することも可能です。
Amazonでは、ベトナムで使用可能な各種simカードも、1週間で1000円前後で販売しておりますので、事前に購入して、セットアップしていくと、スムーズに使えます。
その他 滞在時の注意事項
・人混みや市場でのスリ・ひったくり・置き引きが多発しているので、荷物の管理は細心の注意が必要です。
・軍事関連施設への立ち入りは事前許可を取得している場合を除き禁止です。
・軍事関連施設の撮影は禁止になっています。
・肌の露出度が高いグラビア写真や性的な表現のある漫画等が掲載された雑誌
ホーチミンのホテル情報
ホーチミンはホテルの数も価格帯も豊富にあります。
クチコミが気になる方は、下記リンクよりご覧ください。
https://www.tripadvisor.jp/SmartDeals-g293925-Ho_Chi_Minh_City-Hotel-Deals.html
ホーチミンの観光情報
フランス植民地時代の建物、古代の仏塔、超高層ビル、賑わいのある市場などが入り混じる街です。
独立記念館や戦争証跡博物館では、ベトナム戦争についての歴史を知ることができます。
戦争証跡博物館
ベトナム戦争の歴史を知ることができます。
入館料は4万VND(約250円程度)です。
サイゴン中央郵便局
フランス統治時代に、オルセー美術館をモデルに建てられた建物で、駅と見間違うかのような外観、アーチ状の天井が特徴です。切手類やお土産品も販売しています。
サイゴンスカイデッキ
東南アジア最速のエレベーターを有し、ホーチミンで最も高い高さ262メートルのビテクスコフィナンシャルタワーの49階にある展望台です。ホーチミン市内を一望できます。
入館料は20万ドン(約1200円程度)です。
統一会堂
旧南ベトナムの大統領府で、ベトナム戦争の終結の地です。
そのほかの観光地は下記のリンクからご覧ください。
https://www.tripadvisor.jp/Attractions-g293925-Activities-oa0-Ho_Chi_Minh_City.html
ホーチミンの名物料理
フォー・ボーコー
ベトナム北部発祥のフォーではなく、南部のホーチミンではビーフシチュー風のスープになります。
付け合わせのフランスパンは、麺を食べ終えた後に器に残った汁を拭って食べるように付属してきます。
フー・ティウ
ホーチミンのあるベトナム南部の定番麺料理です。あっさり甘辛い海鮮ベースの出汁にエビとうずら卵の入った、コシと歯応えのある麺を合わせます。
バインセオ
豚肉とえびとハーブと葉物野菜を、米粉とココナッツとターメリックを練り上げた生地をクレープのように巻いた一品です。
バインミー
日本国内のキッチンカーでも見かける機会が増えてきたバインミーはホーチミン発祥のベトナム料理です。
ゴイクン
日本では生春巻きと呼ばれる、春雨、豚肉、エビ、生のニラ、パクチーをふやけたライスペーパーで包んで食べる料理で、こちらもホーチミン発祥のベトナム料理です。
コム・スン
甘辛く炒めた豚肉と砕いたお米がセットになった、定食のような料理です。
ソフトシェルクラブ
殻ごと食すことのできるカニで、ブルークラブの脱皮直後のものです。
ラウ・ホア(花鍋)
海鮮とスパイスベースのスープに、バナナや水蓮やカボチャなどの花をメイン具材にした鍋です。
バインカン
タピオカ粉を原料とした麺料理です。
バイン・チャン・ヌン
ベトナム南部のストリートフードの代表格の料理です。ライスペーパーに小エビ・チーズ・チリソースなどをふりかけて焼いたピザのような料理です。
他サポさんの観戦記
ホーチミンに遠征している日本のチームは、ACL2022でグループステージに参戦した横浜Fマリノスのみです。
横浜FM マーケティング担当 矢野さんの連載記事
( 第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 )
リンク集
Wikipedia
・ベトナム ( 英語版 ) ( 日本語版 )
・ホーチミン市 ( 英語版 ) ( 日本語版 )
・トンニャットスタジアム ( 英語版 ) ( 日本語版 )
対戦クラブ公式サイト / SNS
エティハド・クラブ・アンマン (ヨルダン)
・公式SNS ( Facebook )( Instagram ) ( X / 旧Twitter )
・Wikipedia ( 英語版 )
オリッサFC ウーマン (インド)
・公式サイト
・公式SNS ( Instagram ) ( Threads )
・Wikipedia ( 英語版 )
ライオン・シティ・セーラーズFC ウーマンズ (シンガポール)
・公式サイト (男子チーム)
・公式SNS ( Facebook ) ( Instagram ) ( TikTok )( Youtube )
・Wikipedia ( 英語版 )
台中藍鯨 (台湾)
・公式SNS ( Facebook ) ( Instagram ) ( Threads )
・Wikipedia ( 英語版 )
ホーチミン・シティ・ウィメンズFC (ベトナム)
・公式SNS ( Facebook / 男子チーム )
・Wikipedia ( 英語版 )
渡航情報
・タンソンニャット国際空港 ( 英語 ) ( JAL案内 ) ( ANA案内 )
各種お役立ち
・在ホーチミン日本国総領事館
・在ベトナム日本国大使館 ( トップページ / 出入国情報 )
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