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チャンスや出会いを掴むために最も大事なこと。猛暑日の駅で気づかされた。
寝不足のからだに夏の日差しが突き刺さる。
太陽が「起きろ」と言ってくる。
電車を待つだけで汗がすごい。
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どうしても眠かったのでキンキンに冷えたレッドブルを飲むことにした。
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ご覧の通り、
右手にスマホ、左手にレッドブル。
僕にはどちらも大切なものだった。
しばらくして、電車が来た。
車内は逆に肌寒かった。
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到着駅までにレッドブルを全部飲んだ。
右手にスマホ、左手に空き缶。
電車を降り、改札を出る。
ポケットティッシュを配っていた。
笑顔で明るく
「よろしくお願いします!」
とティッシュを差し出された。
僕も「ありがとうございます」と言い、
ティッシュを貰おうとした。
しかし、僕の両手は塞がっていた。
受け取ることができなかった。
お互い気まずくなった。
そして軽く会釈をしてその場から去った。
新しいものを持つためには手が空いてないといけない。僕は大切なスペースをゴミでうめてしまっていた。電車を降りたタイミングで捨てるチャンスは数回あったのに、なんとなく持ってしまっていた。最初は大切なものだったのに、時間を経て、空き缶というゴミになっていた。
チャンスや出会いは突然だ。
それを掴むための手は空けていなくてはいけない。どうでもいいものを持つための手では無い。
だからといって、両手のものをゴミ箱へ放り込んではいけない。
右手に持っている大切なものは落としたり盗られないようにしっかりと握りしめておく必要がある。