pain

なにか

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鮮遠離感

たくさんの鏡に囲まれて 私の姿を探してる だけど映らない この鏡のどれにも 私の姿は映らない 私はどこへ行ったの この自然体な雑音の中で もう戻ってこれぬように きっとこれが神隠し 彷徨って項垂れて 見えない触れない聞こえない この悲しみの中の空 いつもよりもフィルターがかって 鮮やかな気持ちが 遠く近くそばにいるって 離れて薄れてって 感じない消えない忘れない 彼女の最後の祈りは 誰に向けていたのだろう 何に縋っていたのだろう 消える

    • イヤミーとブキミー

      あいつはね、イヤミー ネチネチ嫌味を言うよ でもホントは寂しがり屋 私の事をミテ見て欲しいの イヤイヤミーブキブキミー 心の中にいるイヤミー でもひとりぼっちなんて イヤイヤイヤイヤ イヤミー あいつはね、ブキミー ヨナヨナ夜に現れる でもホントは怖がり屋 僕の事をコワ怖がらないで イヤイヤミーブキブキミー 君の中にいるブキミー でもひとりぼっちなんて ブキブキブキブキ ブキミー 私は昔、2匹のブタのぬいぐるみを持っていました。名前はイヤミーとブキミー。 その子たちの

      • 上の空の残像

        埃をかぶった言葉も まだ鋭く尖っていた 忘れることは難しい 耳障りな音を音楽にして 色褪せた花を見てた 名前も知らないのに知った気になった 見たこともないのに懐かしくなった 私はどこに行ったのだろうと 辺りを見渡してみてたら 教えてくれる人がいたのだろうか そんな中 私は 誰にも見せるはずもない絵を描いている 誰にも見尽くせない程の遺書と一緒に

        • 薄明かりのきみへ

          おはよう。 まだこんばんは なんだけどね。 でも今日はなんだかおはようって 言いたいのです。 ひねくね者なのかしら。 今、暗い部屋がなんだか気分に合わないから薄明かりの電気を付けて横になっているよ。 まあいつもの事なんだけどね。 外から車の走る音が聞こえる 当たり前だけど人がいるんだ 良かった ひとりぼっちじゃなかった 音がないんだもん。分からなくなるよ でも分かった気にもなれちゃうよ ただ聞こえるとすれば自分の心臓の音 呼吸する音くらいかな ・・・

          者へ

          目を閉じて見た 当たり前に何も見えないけれど どこかで音は聞こえる 聞き覚えのある虚しさは どこにも当たらずに 遠ざかってゆく 過去に生きる者へ その道は苦しかろう でもなにも悲しいことはない 花が枯葉になるように 時をなぞってゆけばいい 耳を塞いでみた でも微かに聞こえてしまう なんの振動だろうかと 聞き覚えのあるこの音は 私の内にある 鼓動の訴えだった 明日を生きる者へ その道は険しかろう でもなにも苦しむことはない 与えられた苦行

          嗚呼 母よ

          柔らかな表情で あの頃を思い出す姿は どこか淋しげで 今にも空を翔びそうな ツバメに似ている 母よ その濡れた頬に 気づく者はいないか 空を見つめる横顔が哀しいのなら 冷たい頬をなぞる 涙になってはくれないか 生き急ぐ川の流れを 追い越すような惨めさは まるでいつの日か 土に還らないとならぬ 人の運命と似ている 母よ 先に逝くとしても 決して泣いてはいけない 両手を上げて万歳をして欲しい そしてその温かな手で 全てを包んで欲しい

          嗚呼 母よ

          忘れてしまう歌

          知らなかったの 覚えたてだった言葉は 失った時を得るように 鋭さを保ちながら 答えなんて無いみたいに 思い出させようとしてくる このナイフが刺すものが 心臓では無いのなら 痛みが見えるように 涙を赤く染めてくれ 色んなことがあったの 地上から湧き出る熱気は 無くしたものを返すように 鈍さを掻き乱しながら この綻びと引き換えに 鮮やかさを無くしていく この指先が示すものが 最善では無いのなら 悲しみが分かるように 心を氷へと変えてくれ 影

          忘れてしまう歌

          雨は温かい

          雨が冷たいと誰かが言った その笑顔が温かいと誰かが言った どこにも無い理由のことを 人は事実と言うだろう 沢山の花に囲まれても 心做しか悲しいのは何故だろう 嘆いているのに どこか満ち足りているのは何故だろう そんな気持ちの矛盾が 私の中にある 事実を書き換えてしまう 雨は温かい でも 君の笑顔はどこか冷たい

          雨は温かい

          こんな僕に毛布を掛けてくれた

          寒いね 今日は こんなに晴れてるのにね でも、みんな知らん顔 そんな時に都合よく雨が降ってきたりしてさ お天気雨ってやつか はたまた どこか遠くを見ていると 不意にへんなこと考えたりしてさ 本当にへんなこと あの頃鬱陶しかったあいつが 今では恋しかったりしてさ そんなこんなしてると 雨があたり全体を濡らすようになって くしゃみなんかしちゃって ちょっとだけ寒いんだ そんな夕方を迎えて 夜が駆けてくるのと同じように 君はこんな僕に毛布を掛けてくれ

          こんな僕に毛布を掛けてくれた

          夜を覚まさないで

          今の私にはこの無音でさえ 頭を巡る雑音でしかない 小さな言葉に耳を傾けて 大きな物音に耳を貸さない 都合の良い暗闇 何も要らないと言うのなら 明けない夜を覚まさないで もし私の息が止まる時には 沢山の嘘を付いて まだ聞こえるうちに 何にも囲まれないのなら 一際美しい花だと言って そしたらきっと 生きている真実を破れるから 時に目に映る薄汚れている川も 澄んだ色になることを 望んで流れているのか 囲いの中で思っているのか 乱反射が目を刺す

          夜を覚まさないで

          私を呼んで

          眠りから目が覚めた ここは私の居場所 外から誰かの笑い声が聞こえる 私はまた息ができなくなる 笑顔が見たいと言う あの人が見ているのはいつもの私 空中に浮かぶ言葉を掴もうとしてるけど どれも手をすり抜けていく そして私は天井に手を伸ばした 私は私を離さないように 自分で自分の手を掴んだ たとえ堕ちてしまったとしても 証明するしかないの そしてこの痛みに名前を付けて 私を呼んで欲しい 内側から鍵をかけた ここが私の居場所 外から誰かの叫び声が聞

          私を呼んで