【読書からの贈り物】『がんばらない戦略』を読んで、自我消耗論について調べてみた!
おはようございます。金木犀川かおりです。
今回は、読んだ本の中で触れられていた心理学の実験について、自分なりに調べてみようと思います。
先日、川下和彦さん、たむらようこさんの著書「がんばらない戦略」を読み終えることができました。
大切なことを始める、続ける、やり遂げるために、どうやって、いかにがんばらずに目標を達成するか。
それをガンバール国に住むミサキが、ガンバラン王国の旅しながら学んでいく。
そのストーリーを、現代の原宿で先生が教え子に語る。
そういう二重構造の本になっていて、語り口も易しく、読んでよかったと思える本でした。
さて、この物語の中で、こんな説明がありました。
この「意志の力は減っていく」という考え方こそが、この本の戦略の根幹だったように思います。
だからこそ、意志の力ではなく、自動化したり、宣言したりして、頑張らなくても=意志の力を使わなくても行動できるようにしましょう、という内容でした。
この「心理学者の証明」というものがどういったものなのか、興味が出たので、私は心理学については素人ですが、それでも分かる範囲で調べてみました。
1、そもそも「意志」や「意志力」って何?
答え:何かをしたい、しようという気持ちをのこと。
意思は思い、考えといった意味だが、「意志」のほうは、やりたいという気持ちに重点が置かれている。
下記の記事の説明が分かりやすかったです。
やりたいという気持ちがあり、それに向かって自分を動かすのが、「意志」なんだということが分かりました。
2、「意志の力は消耗する」という考えは、誰がいつ発見したのか?この現象に名前はあるか?
答え:アメリカ・フロリダ州立大学の心理学者ロイ・バウマイスター博士が、1990年代後半に実験して分かったこと。意志力が有限であるこの考えを「自我消耗」という。
この考えの概要をまず知るに当たっては、下記のようなサイトをざーっと読んでみました。
その結果、クッキーを我慢したグループのほうが、そうしなかったグループより、難しいパズルに対しての作業の継続時間が短かった、というものでした。
事前にクッキーを我慢するという意志を使ってしまったので、パズルに取り組む力が少なくなっており、我慢したり努力したりできなかった、という実験結果があり、そのことから、クッキー我慢グループは、意志を消耗していた、つまり意志は有限だ、という結論になったそうです。
私のイメージでは、スマホの電池みたいなもので、何かをする、しない、我慢といったように意志は使うたび、電池が100→98→90→80・・・と減っていく。
そして、0になってしまうと、もう使えない。
つまり、やりたいと思えなくなってしまう、というイメージです。
3、自我消耗の考え方に反対意見があるの?
答え:ある。
私は心理学の専門家ではないため、あまり難しいことは分からないのですが、
例えば、最近の研究で、バウマイスター(最初に自我消耗の考えを唱えた人)の実験を、別の人が再現しようとしたが、証拠が得られなかったことが複数の論文で発表されているそうです。
2017年に下記サイトの記事で、ニール・イヤールという方が書いていました。
この記事では、自我消耗に代わるこんな説を紹介してくれていました。
また、「最高の体調」などの著書で有名な鈴木祐さんも、ブログでこんなことを紹介してくださっていました。
自我消耗が本当なのか、またそれに代わる説のほうが本当なのか。
私には分かりませんが、いずれにしても、意志に関していろんな説があり、でもどの説も、意志は変わったり、弱くなったりすることは認めています。
それがどうして減るのか、弱くなるのか、というところは、いろんな説があるんですね。
今回、あらためて自我消耗について調べてみて、
意志の力だけに頼るのではなく、しっかり戦略を立てて、あらためて目標に向かっていきたいと感じました。
そのことを教えてくれた本との出会いに、あらためて感謝できました。
この記事をプレゼントしてくれた本はこちら。