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記事一覧

からだの歪みを生かすという発想 『うで体・あし体』の本

最近読んで面白かった本です。 著者は、アスリートコンサルタント・鴻江寿治さん。鴻江さんは…

ヤマシタトモコ『ほんとうのことは誰にも言いたくない』 理解できない他者との共存と…

『違国日記』などで知られる漫画家・ヤマシタトモコさんの全編語り下ろしインタビュー本『ほん…

スピリットで生きる人たちの漫画「劇光仮面」「シグルイ」

山口貴由さんの漫画が面白い。表紙を見るだけでもわかるのですが、絵の持つ力強さが強い。主人…

システマに通じそうな読書記録

最近、身体や心の仕組み(まさにシステム)の本を読むことが増えました。システマのトレーニン…

システマと『IMONを創る』の共通点 リアルタイム・マルチタスク・(笑)

なんでもロシアの武術・システマに結び付けて考える今日この頃ですが、何と、いがらしみきおの…

ぼのぼの作者の30年前の預言的連載 『IMONを創る』 人間のOSをアップデートするには

ぼのぼの作者がPC雑誌で連載していた いがらしみきおさんといえば、私にとっては「ぼのぼの…

『朗読のススメ』(永井一郎・著) 声優の心と身体とリラックスについて

サザエさんの波平役で知られるベテラン声優・俳優である永井一郎さんの朗読に関する本を読みました。 発声法やアクセントなどの技術論を超えた内容で、言葉とは何か、演じるとは何か、さらには心と身体の在り方にまで触れた奥深い本でした。 声を出す仕事をするには自分を解放する必要があるため、まず体の緊張を解いて心の緊張もとっていくことの重要性を説いています。驚いたのは、野口整体の野口三千三さんの名前が出てきたこと。 永井さんは、技術論については論理的かつ具体的な説明をしながらも、一方

なぜ人は古典を読むのか

主語がでかめになりましたが、最近は古典の面白さが前よりわかってきたように感じます。単に年…

「AIの遺電子 Blue Age」7巻 面倒な人間関係をAIに丸投げする未来は

第31話「素晴らしき人間たち」より。 作品中には、AIに全てを委ねた街「新世界」があり、新世…

【読書メモ】「いのちの車窓から」(星野源)「今宵も、夢追い酒場にて」(納言・薄幸…

最近読んで面白かったエッセイ3冊(遠藤の本はメソッド紹介に近いか)。 星野源のエッセイ本…

【読書】プロ登山家の独特な思考について 『だからこそ、自分にフェアでなければなら…

自分の仕事と全く関係ない人の話を聞くのは面白い。特に職人の世界は独特だ。プロ登山家という…

誰もが自分は「まとも」だと信じたい 朝井リョウ『正欲』を読んで

多様性という言葉は、聞かない日がないくらい当たり前のものになっている。でも、多様性の実現…

人は何を考え、旅をするのか「SF作家の地球旅行記」

私はあまり旅に出ない。乗り物での長距離移動が苦手なのと、そもそも遠くに行きたいと思わない…

EXITりんたろー。『自分を大切にする練習』 時代を感じる、芸人の自伝的美容本

最近本屋に行くと、自己肯定感やセルフケアなどについて書かれた本をよく見る。昔と比べて今の人はそんなに自信がなくて疲れているのだろうか、と思うが、インターネットや、タイパ(時間帯効果)を意識して効率よく生きていこうみたいな価値観が浸透してきたりと、時間に追われるように日々を過ごす人が多いのだろうという印象はある。 そんなストレスフルな現代社会をサバイブするために、まずは自分を労わったり、自分に優しくしたりする必要があるわけだ。この本は、一人の芸人がそんな社会をサバイブするため