読書感想文(11)森鴎外『ウィタ・セクスアリス』
はじめに
この本を読んだきっかけは、たまたま目に入った事です。そういえば森鴎外の作品は一つも読んだ事がないな、と思って買うことを決めました。「舞姫」は国語の教科書に取り上げられていますが、当時理系クラスでは扱いませんでした。尚、今回読んだのは岩波文庫です。
感想
100ページ程の短い作品だが、なかなか読みにくい文章でした。というのも、文章中にアルファベットの単語が頻繁に出てくるからです。英語と、恐らくドイツ語がありました。その単語の意味がわからないので、全然わからないところもありました。一々調べれば良いのですが、途中余りにも多くて投げ出しました。
この小説はタイトルが性欲的生活を意味するそうですが、まさに登場人物が自らの性欲的生活を自伝的に書いたとするものです。性欲については様々に興味がありますが、この本を読んでもその答えは見つかりませんでした。ただなんとなく、今日と比べてそんなに変わらないんじゃなかろうか、と思いました。
ただこの小説を読み終えて一番思うのは、少し読むのが早かったかもしれないなぁということです。人生経験が足りないため、何となくよくわらないままになっている所があるように思います。
この小説では性欲と恋愛とに関係があるとしつつも、それらを分けて考えています。この点は同意なので何かヒントはありそうなのですが、なかなか理解するに至りませんでした。いずれまた読んだ時に何かしら発見があるといいなと思います。
おわりに
今日は読書期間の一日目、元々は読みかけの『嵐が丘』について書くはずでした。そうならなかったのは読み終わらなかったからです。間に合わないと気づき、短い『ウィタ・セクスアリス』を読む事にしました。少し慌てて読んでしまったのも、理解しづらかった原因かもしれません。こんな読み方はあまりしたくないなぁと思います。感想も時間に追われて雑になっている気がします。これを反省し、明日は余裕を持って『嵐が丘』の感想を書きたいです。
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