雪見だいふくはノーマルがいちばんうまい
今日も今日とて恋人がいないので新たな趣味探しをしてみた。
恋人がいた頃は恋人と過ごす時間が増えると金が消えていくな~なんて思っていたが、いまは恋人がいなくなった隙間を埋めるために多くの趣味を趣味を始め、結果恋人がいた頃より遥かに金を消費している。
振られたちょうど1か月前から数え、新たに始めた趣味は10を超えた。
それについては追々話すが今回新たに始めた趣味が想像以上に面白かったのでそれについて話してみることにする。
Painting by Dusanの発見~世界堂
あるこれもまた時間を持て余していた日YouTubeを漁っていると「Painting by Dusan」というYouTuberを見つけた。
オーストラリアに住んでいてoil painting=油絵を主に描いている画家で、その製作工程をタイムラプス撮影し投稿している。
はじめは真っ黒なキャンバスに大雑把に色を塗り始めるのだが、次第にその大雑把な色たちがDusanの手によってビルや、街並みや、風景に塗り替えられていくのが何とも美しく目を奪われてしまった。
仕事終わり自転車で30分、早速世界堂へ向かい1番安いペインティングナイフと絵具、紙パレットを買い家に着くや否や家に偶然あった画用紙に描き始めてみた。
葛飾北斎への挑戦~ベット画家
インクを買うときから描きたい作品は決めていた。
葛飾北斎「神奈川沖浪裏」である。
油絵で描くべきではないという記事は事前に読んだし、そもそも葛飾北斎って誰かもよく知らない。なんなら作品名もいま調べた。
描き始めるとまず驚いたのが、絵具が全然伸びない!筆ならよく図工で描くアクリル絵の具を水で溶かして伸ばすように「希釈油」を使うのだが、ペインティングナイフの場合はそれは使えないし、むしろその使わないことによって出る凸凹感が立体的でペインティングナイフの最大の魅力とも言える。
しかし油絵をそのまま使ったことはなかったので全然伸びない。
仕方なく大量に絵具を出して塗るのだがそこでふと「Dusanはこんな頻繁にペインティングナイフ出したりしまったりしてないよな」と思い見返すと確かに一回のペイントで広範囲を描いていた。
そこでペインティングナイフの使い方をよーく観察するとナイフの使い方が柔らかく、絵具を乗せるナイフの使い方と、描く使い方が違うことに気づいた。
「そうか絵具をベターっと塗るのではなく、チョンと乗せてサーっと塗って広げるイメージか」
気分はゴッホ。(ゴッホの絵一つもしらない)
改めて今のイメージして描き始める。
「ベターーー、スゥーー」
全然描けねえじゃん!!
チョー難しい!!!
けどこれチョー楽しい!!!!!!
少しずつコツを掴みながら描き始めると今度は色の重なりの部分がこれまた難しいことに気づいた。
アクリル絵の具なら紙にスーっと染み込んで少しすると乾くが、油絵はいわゆる「油」なのでそう簡単に乾かない。
キッチンにオリーブオイルを大量にぶちまけたあの日を思い出す。
黄色の絵具を乗せた隣に青色を乗せようとすると、黄色に少し当たってしまい、その黄色と青が混ざって境界線がごちゃっと綺麗にならなくなってしまう。
境界線を出したくてスーっとなぞるとナイフについていた絵具がついてまたぼやけてしまう。
完成~ベッド画家
そんなこんなで描き上げた作品がこちらである。
んー正直結構好きな仕上がり。
寝っ転んでかいて描いていたのだが、途中から楽しくなって体を起こしてしっかり描き始めるくらい、油絵は奥が深く楽しかった。
あーたのしかった~!!!とベッドに寝転んで気づいた。
ベッドが黄色と青と茶色と白となんか色んな色で彩られていた。
俺はいつの間にか手についた絵具に気づかずベッドに寝転んでしまったことでベッドシーツをキャンバスに生まれ変わらせてしまっていた。
ただこれもちょっと画家っぽくてかっこいいな。
このままにしておいて、いつかの恋人に怒られながら洗ってもらおう。
雪見だいふくが期間限定で新作を出したらしい。
あとで買いにいこう。
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