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離婚。~親の無い子~

離婚するひとが多い
世の中です
増える片親世帯

ようするに
親の無い子

ようするに
どちらかの親に
見切り付けられた

そういうことなんです

誰が何と弁解しても
ボクら子供からしたら

片方の親に
見切られたんです

見切られた
子供たちの集まる
団体の中にいます

ボクのように
親が生まれたときから
いない子供たちもいます

ボクたちは
兄弟、姉妹で仲間です
何でも話します

好きに産んで
好きに離婚して
邪魔者にする
そんなオトナと
どう接するか


離婚によって
ここにきた仲間は
同じこといいます

「ぱこちゃんはいいよ
親死んだんでしょ?

わたしは
親に捨てられたんだ」

そう言います
多くのひとは父親に
捨てられたといいます

けど
それは母親が意地でも
親権をとるからです
だから生活苦に
巻き込まれます

「普通」と呼ばれる
「家族」を知りません
「あたりまえ」という
「家族行事」を知りません

もともと
離婚すると
ボクら子供の親権は
父親にある

そこから母親と
子供の親権の取り合い

取り合ってもらえるなら
まだいい

どちらかに
見切られたら
ショックでしかない

財力のある方と
暮らせれば
暮らしに困窮しない

捨てられたボクらに
決める権利が無い

親は「我慢しろ」って
ボクらに教えるのに

自分は我慢しないのかな?

一度決めたことを
最後までやり遂げろって
教えられたけど

自分は最後まで
結婚生活やり遂げないのかな?

ボクらの前で
別れたいからって
結婚相手の悪口を
聴かせないで欲しい


自分が選んだ
結婚相手でしょ?

しかも
ボクらの
実のお父さんだったり
実のお母さんだったり

ボクらの半分を
形成するひとの
悪口を聞かされたくない
否定されたくないよ

ボクらの半分は
あなたの
大嫌いなひとで
できてる

どんな言い訳も
通用しない

ボクらの肉体は
あなた方の
大嫌いな
別れたいひとで
半分できています

この事実が
ボクらに
どれだけ衝撃を
与えるかご存じですか?

みなさんオトナたちが
離婚するのは
まったく自由です

様々あると思います
暴力暴言があるなら
なおさら
はやく離れたほうが
いいでしょう

ただ
ボクらは
自分の体の中に
あなた方の捨てた
相手の半分が残ってます

だから自分がイヤになる
実の親に半分しか
認めてもらえない

いや

半分は憎まれてしまう
そう感じます

生まれてきたことが
ダメだった

そう思えてなりません

引き取られたほうに
新しく
父親や母親がきたら
ボクらは
さらに邪魔になるんでしょ?

邪魔にされるよね?
ボクらは怖くて恐ろしくて
なんとか生きるために
「いいこ」にする
殴られても抓られても
暴言吐かれても

泣かずに堪えて
我慢するしか
生きる道がないんだよ

ボクらはよく話し合います

動物保護団体に
なぜ同じ動物なのに
人間の子供保護団体が無いのか

新しい父親
新しい母親

親の再婚相手は
ボクらが
「カタキ」なのです


どうか
二人きりにしないでください

親には新しい
パートナーでも
ボクらには
「知らないオジサン」


二人でお風呂なんて
入りたくなかった
友達のゆいちゃんは言います

「きもちわるい」
「はきけがする」
中学になったゆいちゃんは
初めて一緒にお風呂に入った
「他人の男性」
について
嘆きます

まわりのオトナは
「赤ちゃんの頃でしょ?」
そう言って笑ってます

「お母さんは
お風呂入れるの
大変だったのよ」
って言われます

「ゆいちゃんの新しい
お父さんよ変じゃないよ」

そう言ってきます

ゆいちゃんは
中学になった時
初めて事実を知り

シェルターに
相談にきました

ショックで
自殺を繰り返し

他人のオジサンと
暮らしたくない

そう言って
保護を求めてます

先日、保護員のひとと対話し
「両親への感謝」
していると言ってました

育ててもらってありがとう

そう思っても
他人のオジサンと
洗濯が一緒とか
お風呂のお湯とか
入れ直しして欲しい
さまざまな
要望を話した

ボクらもそばで
一緒に話聞きました
ゆいちゃんの家は
自分の部屋は
確保できないので
着替えも
オジサンの目の前に
なってしまう

他人と知ったら
本当に無理です

ボクらには
当然の話だが

保護員さんは
「オジサンは
お父さんになった人よ?」

そういった

社会的には「父」でも
ボクらには「人権」がある

どこまでも
「他人」でしかない

異性の前で
着替えや入浴は無理だ

自分の親に
新しいパートナーくるのはいい

そのほうがいい
老後も二人で楽しく過ごしてほしい

ボクらに重心かけられたくない

忘れないで欲しい
ボクらには
「他人」

ボクらの半分は
あなたの見切り付けた
別れたひと

本当のお母さん
本当のお父さんが
ボクらには大切だ

もちろん
本当の親に虐待され
仲間に入ってきた
そんな子もいる

その子はボクらより
さらに
心の傷が大きいと思う

「信じる」って何?
そんな話でむきになる


オトナの事情はあると思うよ

けど、ボクらからしたら
「離婚」って「夫婦喧嘩」って

ボクらへの
「虐待」でしかない


知ってるよ
離婚するしかないほど
相手が暴力や暴言するひともいる

そういうのはまた別
だって暴力って犯罪だもん
犯罪に耐える必要は誰にもない
子供を連れて逃げたらいい

でも子供には実の親が
「暴力や暴言」あったって
言うべきじゃないよ

それが事実でも
その血が自分に流れてること
変えられないから
悩み苦しみ何度も自殺未遂してる
そんな仲間もいる

ボクら子供は
ペットじゃない
人間なんだ
人権がある

親のモノじゃないこと
忘れないで欲しい


















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伊藤ぱこ
読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました