オストメイトトイレ。

多目的トイレに
オストメイトトイレというのが
併設してあるところも多い

特に病院や学校などの
大きな共有施設には多い

しかし
オストメイトトイレが何なのか
知らない人も多い

病院では見かけなかったが
大学などの多目的トイレでは
大学生の人が
オストメイトトイレを
お湯が出る洗面台だと
考えているようだ

先日叔母様の大学での
心理学の学びに
同行した時
しばらく
学生ホールにいた

ボクが大学の
多目的トイレを
利用しようと
近寄ったら
扉全開で
大学生のカップルが
オストメイトトイレの場所で
カップにお湯をそそぎ
歯磨きや洗顔したあとで

ボクに気づいて
「あ、どうぞ」と
カップでウガイを終えたのか
オストメイトトイレに
残りを捨て
去ろうとする

車イスを押してた
叔母さまが
そのカップルに声をかける

「ありがとうございます。
余計なお世話だと
思いますが
少しいいですか？」

「え？」

「それ
オストメイトトイレという
トイレでして
洗面じゃないのです

たぶん汚物袋を
洗うので
水はキレイで
衛生的かもですが
人工肛門や
人工膀胱などの
排泄物を捨てて
器具を洗浄したりするので
飲水にはむかないかも」

「ええええええええええ？！
洗面じゃないの？
手拭き代わりに
トイレットペーパーが
ちゃんとこんな高い位置に
設置されてて・・。」
「マジか！水筒に
入れて紅茶作って
飲んだし。
どうしよう！」

「気分を悪くさせて
ごめんなさいね
ただ知らせないと
ずっと
その水を口に入れるのかと
思うと知らせたくなって
余計なお世話で
ごめんなさい」

ボクは
やり取りを
眺めながら
静かに
トイレ時間を待つ

叔母さまが気づく

「あぁごめんなさい
トイレに行くわ」

実際これが
初めてじゃない
何度かみてきた

多目的トイレに
駅のホームで立て籠もる
人もいた

その人には
「このトイレは
オマエ専用じゃないだろ！
誰にでもここに入る
権利はあるんだ！」

と云われたので
妙に納得してしまった

オストメイトトイレ
もっとたくさんの人に
理解してもらって
使うべき人がちゃんと
使用できるように
なっていたらいいと考えている

名刺記事。｜伊藤ぱこ｜note

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健康な人には
病気やケガや
重大な身体の不調の状態は
理解できないのだろうか
そんなはずない
きっと理解できるはず

病気は本人の心を支配し
絶望の淵へと追いやる


大袈裟ではなく
「もう死んでしまうかも」と
何度も思うような
病状もある

病気やケガなどに人に
特別なことは何もできない
医師でもないのだから
けど

席を譲るとか
「大丈夫？何か必要？」と
声かけたり

協力しても
いいんじゃないだろうか？

人と関わるのが
イヤな人もたくさんいるから
親切にしたり
できないのかもしれない

でも誰もが
そんな状況になる
みんなで助け合えば
いいんじゃないだろうか？

それじゃまたあした
いつもありがとう