万年筆。
ボクはMont Blanc愛用者
太い線が好きだ
インクは少しブルー
母の遺品でもある
この万年筆はピカピカで
母が相当大切にしてた
どうやら
日記によれば
成人の時に
手に入れたものだ
詳細はわからない
ボクの文字は汚い
誰もが大きくて読みやすい
無難に褒めてくれるが
優しい文字が書けない
丸くて大きくて
うねうねした
独特の文字
友達には
文字が蕩けてるって
笑われた
おじいちゃん
おばあちゃんに
文字を習ったので
旧字体しか
しらない漢字も
たくさんあった
小学1年の時
センセイに
驚かれたこと
記憶してる
例えば
「点」は
占という文字に
下に4つの点
ボクは「占」の下は
「大」と書く
また
「前」は
草冠の下が
平仮名の「の」だ
どうして
そんな文字知ってるの?
何度も聞かれた
けど、
自然に習ったので
わからない
ボクは親族の中で
育った
たくさんの親戚が
出入りする
母屋じゃなく
「はなれ」で育った
部屋を出ると
中庭を通り
蔵の前を通る
ようするに
母屋に行くのは面倒
スマホも
自分のは無い
だからいつも
伝言がメモに書かれ
母屋やボクの場所に
置いてある
スケブだったり
使いかけの
ノートだったり
手書きの文字だ
「はなれ」には部屋と
トイレはある
もともと
おじいちゃまの
書斎だった様子なので
快適だ
ボクの調子が悪いと
親戚の誰かが必ず
隣のソファーで泊まって
見守ってくれたりする
万年筆を母の形見の
詰まった蔵から発見し
使い始めてどのくらい
たったかな
最初は
インクの付け方も
知らなかった
どこかで
パソコンを「相棒」って
書いてた記事読んだけど
ボクにとっての
「相棒」は
万年筆なのかもしれないな
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読了ありがとうございます
世界の片隅にいるキミに届くよう
ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う
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