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秋の雑木林。2024カナダ

日本も山へ分け入れば、キノコの季節と思います。

カナダもですが、この記事はキノコ狩りではなく、
観察しながら散歩したときのことを書きました。

家の裏手の雑木林では、
白樺やコットンウッド、山桜、花水木などが生い茂っています。

黄金色に輝く秋は華やかなこと。その奥の針葉樹の小高い山を背景に、見応えは上々です。

その中を歩けば大量に降り積もった落ち葉や小枝。毎年それらを分解するのに欠かせないのがキノコの存在です。

樹木と共生して、森を育てる役割も。

参考資料↓↓ 自然とキノコについて、解りやすくまとめてあります。

今回私が見つけたキノコは、
倒木から生えたものは、その上で踊るようで、
樹木と共生タイプは、仲良く守備範囲を広げていたようだし、

落ち葉の下は湿気があって、白っぽいカビのような菌糸の溜まり場でした。

通常、木の近くで見られるから“木の子”ですね。

しかし、おしまいには例外として、
だだっ広い草原の真ん中で見つけたキノコの写真もあります。

私は化学療法を終えてひと月が経ちました。

早々に頭頂部から、産毛のような髪の毛が生え戻ってきたので、
森林浴と草原歩き、ダブルの効果があったのかもしれません。


それではここからは、森林と草原に囲まれた一軒屋の周囲、あちこちを歩き回った2024年、秋を振り返ります。

夏は表の木戸から出発しましたが、
秋は山側に続く、裏の木戸からです。


さっそく地面からポコポコ生えているキノコを見つけました。落ち葉の布団を何重にもかけてもらって暖かそうです。
傘の直径は7〜8cmあります。


キノコって一晩で地面から顔を出すようですね。前日はそこになかったと思います。枝の先に押し当てられて成長したのか、傘に丸く穴が開いたキノコもいます。コットンウッドの木と仲良く、共育ちのキノコたち。サイズは5cmほど。


倒木の上で乾燥気味なのか、風でヒラヒラ踊っていたキノコたち。名前をググると幾つも候補が出てきて、極めようがないので名前は二の次。キノコの種類が多い雑木林は、豊かな自然の宝庫と思って観察を続けます。


これはホコリタケの一種ですね。丸い部分を押すと、中のホコリ状の胞子がポフっと出てくる、面白いキノコです。
一瞬、これはイグチ科かと思ったのですが、傘の裏側が
スポンジ状でないので、他の仲間。グーグルレンズも
いろいろ出てくるので、名前を知るのは諦めました。


キノコではないですが、日陰でしか見られない植物たちは
可憐ですよね。シダの仲間がその代表ですが、真ん中のリボンを結んだような植物は、ベッドストローです。自立しないで這うように広がります。ブレスレットやヘア飾りにしたくなります。


朽ちてきた白樺に生えるホースシュー。馬の蹄という意味です。サルノコシカケのように硬いキノコです。
近くで見ると、本当に馬かロバの蹄みたい。


捜索範囲を広げれば、あと数種類は見つかりそうですが、似たりよったりを探すより山を下りて、草原側の違う秋を探そうと思います。

紅葉したモミジと言うと、赤をイメージします。
たしかにカナダ南部へ行くと、この赤く紅葉するメープルが見られますが、うちの周りは黄色ばかりで赤くなるのは、
これだけ。他の背高の雑木の下で暖かく守られ、また日差しもじゅうぶんある草原の入口だからこそ、生息していられる幸運な一本です。


これが冒頭でお知らせした、草原キノコ。

サイズは25cm! この辺りでよく知られているキノコで、名前はパフボール。マッシュルームのような味がします。
ただ小さくて若くないと、虫の住処で食用には適しません。
残念ながらこれは巨大すぎ……。昔は草原に転がる“しゃれこうべ”と、人の頭に間違われたとか……。
パフボールはコットンウッドとも仲が良く、林の中でも
生育できます。なぜ名前がパフボールかというと、
古くなるとこのように、茶色の胞子がパフパフと、だから。


今が見頃の雑木林の白樺です。秋は長雨の季節なので、
その合間の貴重な晴天は撮影日和。もう1週間もすれば、
落葉が始まります。感謝祭も終わり、この先は冬支度です。


おしまいに。

夕暮れとともに気温がぐっと下がってきて、屋根の煙突
から、うっすらと立ち上るストーブの煙が見えています。
今夜はシチューですね。明日も晴れるといいけれど。


それでは、またの季節に。

次回の記事は、美味しいものクッキングにしようと思っています。

化学療法が終わって、ようやく本当の意味で
美味しく食べられるようになったので。

毎日の食事に感動しています。

皆さまもお体を大切にしつつ、
食欲の秋を楽しくお過ごしください。




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