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Let's do Easter egg hunt ! 復活祭のイースターに思うこと

今年2024年、3月31日。
昨年2023年、4月9日。
2022年に至っては、4月17日。
イースターほど動く休日は、珍しいと思います。

実は春分の日を過ぎたあとの満月から数えて、最初にくる日曜日だから、なんですって。

イースター直前直後の金曜日から月曜日までが休日扱い。雪どけの時期と重なるカナダでは、キリストの復活祭と春を祝うための重要な行事になります。

さて、この記事ではエッグハントにちなんで、大人のための推理ゲームをしたいと思います。
お題は「うちは卵農家ですが、卵をどこに隠したでしょうか」です。ぜひご参加ください。

またイースターにちなんで後半は、私自身の再生への思いを書きます。胸のしこりに気づいたあの日から今月は2ヶ月目。私にとって、右胸を全摘して体を大改造する月間なのです。

前々回の記事では「ノートはしばらく休む」と宣言しましたが、気合とは裏腹に、疲れやすい体では思うような大掃除もできないと痛感させられて(反対側の腕まで動かなくなる始末)……。

動けなくてもノートはできるので、現在の心境をまとめ、これからに繋げていきたいと思っています。

では、まずはエッグハントです。
ヒント:うちは卵農家で、春は1年のうち、一番産卵が多い季節です。卵がたくさんあって困っています。

ちなみに、うちには緑色の卵を産むニワトリがいます。
一部のマニアの間で喜ばれたり、青い鳥ならぬ青い卵として、幸せを呼ぶとの噂もあります。

カナダでは、春をイメージさせる緑色の卵を産んでくれるニワトリがいれば、雑種だろうが『イースターエッガー』と呼びます。緑単色に限定するなら、鶏種は南米チリ原産のアローカナ。しかし、カラフルな殻色にするために、アローカナに限らず、いろんな鶏種を農家の庭先で飼って楽しみます。

卵パックの中は、茶色、白、ベージュ、深緑、黄緑などなど。

ではパックの中から緑色の卵を取り出して、私が隠した先は?

金庫はなしです。皆さんと幸せを共有したいので。

ふざけてソファーの下もなしです。知らずに座ったら大変。

ニワトリのお腹の下は?
一番安全です! でも、ちょっと古典的。

ちらりと見えるような所がいいですか?
たとえば、こんなふうに……。

パセリの植木鉢の中に。

または、こんなふうに……。

シダの葉の下に。

山の中はムリですね。家の中に戻りましょう。

冷蔵庫もなしですね。元々あった所ですから。

もっと卵を隠しましょう。たくさん、たくさん……。
それでは正解を。

私はジップ付きの袋に入れました。万が一、割れても安心。
卵は6個ずつ詰めてみました。

答え:冷凍庫の中です! 卵農家の知恵ですが、卵は冷凍保存できるんですよ。

解凍した卵を割っても元の形ではなく、黄身は硬く丸いボール状、反対に白身はダラダラですが、栄養価はあまり変わらないそうです。もし、卵がたくさん手に入ったらお試しください。具だくさんスープの材料になります。

ニワトリって自然な状態で飼うと、冬に産卵しなくなります。冷凍卵は冬の食卓に便利。

ちょっとした卵についての豆知識、いかがでしたでしょうか。

それではエッグハントはこの辺にして、皆さんは春をどのようにお過ごしですか?

こちらはまだまだ寒く、新芽の季節も、もう少し先のことです。
それでも、春の息吹はそこここに感じられます。

温帯の日本ほど花木の種類は少ないけれど、だからこそ貴重に感じます。これは、カバノキ科のアルダー(ハンノキ)。
垂れ下がった派手な雄花の付け根には、小さな雌花が。
まるで求愛のダンスをする雄の鳥と地味なカラーの雌の鳥を思わせます。


今の私の心境は、生きていることがただ嬉しいと思えるし、来年はもっと身軽になって、春を満喫したい。そのためのがん治療です。

心の支えの家族がいて、子どもたちも幸い、もう成人で。

恵まれてはいても、やはり悲しいのは、親兄弟にがん患者はいないのに、私が第一号になったせいで、2人の子どものリスクを跳ね上げてしまいました。

上の子どもは、疲れを溜め込む体質で、寒暖の差でお腹を下したりするけれど、病院で検査しても何も出ない。人一倍健康的な食生活に気を配ることで、かなり改善がみられ、彼女の人生はこれからです。それなのに、これ以上がんまで、となったら……。

また同様に、そんな姉を助け、明るくムードメーカーの下の子どもにも万が一があったら……。

親なら当然、がんにならない食べ物を調べたくなりますね。そして、調べすぎたんです。私は一時期、赤身肉の恐怖症でした。

夜中に目が覚めたとき、目を開けても目の前が一面真っ赤だったときがあって、最初は窓の外が火事! と思ってしまい、またその翌日も同じように赤かった。

じっさいは、子どもたちも、がんになるかもしれないという不安を抱えて、赤身肉を調理したんです。赤はまた、血の色を連想させて、脳に焼き付きやすいと言われています。

それでなくても、横になると胸のしこりがビー玉のように硬く、物理的な重さが不快で、よく眠れていません。

精神的な負荷まで余計に加えた状態で、まともに料理ができなかったです。今は自分の食べたい物だけ自分で作り、家族のぶんは、子どもたちに任せています。

でも、最近はネットの情報にヒヤヒヤすることなく、赤身肉も末期がんの患者さんに対しての延命効果(まったく食べない患者さんより)もあるそうで、週に1,2度はむしろ良いのだと知りました。

あとは食生活の欧米化について。乳製品の摂取も、週に2,3度は健康的なのだと。特にチーズケーキをやり玉に上げている治療法の記事もあります。

賛否両論や極論。一部に効果はあっても、全般的ではない。がん患者が控えたほうがいいのは、ハムやソーセージなどの加工肉だけという情報に一番信憑性を感じます。また、野菜や果物は健康的でも、それだけを食べ続けると、他のがんのリスクが。

けっきょく、いろんな食品を摂取して、体をニュートラルな状態に保つのが一番良いのだと納得できるまで、時間がかかりました。

今では私ががんになった原因を、これまでの食事内容というより、まんまその場所を不注意でぶつけたせいでは、と思うようになりました。

とにかく、診断を受けてからの日がまだ浅く、頭がパニックを起こして、大切なものが見えなくなっていた状態から、ようやく抜けでた気分です。

手術日は2週間後。
そして、ビー玉の病理検査をしてから、今後の方針が決まるそうです。

カナダの乳がんの手術は、日帰りがスタンダード。私のように、家族の協力がある人には良い事だと思います。それで多くの人が、待ち時間もなく手術を受けられるなら、良いシステムです。

ドクターは2〜3ヶ月の待ち時間で、がんのサイズは変わらないと言いますが、患者的には、眠れない夜を過ごしているわけなので。

昨夜は悪夢で「母乳が欲しい」と言う、牙のある子猿に付きまとわれ、追いかけられていました。術後は、こんな変な夢を見ないで済みますように。

日本でも日帰りの乳がん手術が、ひとつの選択肢として認められればと思います。ベッドが空かないからと待たされるのは、患者からすると辛いだけですね。

それでは、また。
皆さんもお体を大切に。

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