がめつさ(金、酒、時間、食い物、人間関係)
がめついところがあっていいと思う。人だから。
けどそれが、あらゆるところであらゆるものに優先しちまっていると、とてつもなくグロテスクでディスガスティンだ。
金は大事だ。金じゃ手に入れることができないものもたくさんある。だが交換能力の高さではまだこれが世界一で、それは否定できないだろう。
だから、金にがめついのは、ある程度は仕方ないことだと思う(だからこそそれを超越している人にはリスペクトしか感じない)。ただし、「金より大事なものがある」ってことを忘れないようにな。
酒は大事だ。おれは、酒が提供してくれる体験のすべてに感謝している。ひどい二日酔いや暴言失言だって、おれの愚かさやダメ人間っぷりを自覚させてくれる大切なものだ。
…分かってる。愛しているが故にどうしてもかばおうとしてしまう悪へきは。でも悪いのはおれであって酒じゃないんだ。
さあ他に何か、おれが、がめつさを発揮してもしょうがないものってあるだろうか?
時間? それが金と交換できるものだからって? 本当かな。時間があったって、金を稼ぐために使うかい、おれ? どうせダラダラするんじゃないのか? それなら、誰かのために使ったほうがいい。
食いもの? そりゃあひどく腹が減っているときに、ジェネラスであるのはむずかしいものだ。でもおまえ、痩せたいんだろう? そして本当に味わってマインドフルに食べるには、量がむしろ邪魔になることだってあるらしいぜ。
人間関係? 自分の人間関係を広げることに躍起な人間も、それを自分のために道具のように用いる人間も、いけすかないもんだ。おまえだってそういう人間が目の前にいたら吐き気がするだろ? 人間関係は大事だ。だからこそがめつくなっちゃいけない。
というわけで、金と酒はまあしょうがない。それ以外のものは、多くの人と共有していこうじゃないか。なあおれよ。
手放せばやってくる、そういうもんさ。循環させていこうぜ。
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