ミス「でも他の国は?」 - 気候変動対策抑制カード#1 COP28バージョン
気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいますよ。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。
カード#1はミス「でも他の国は?」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。
#1 MS WHAT ABOUT
「でも他の国はどうかしら?」といつも言い出す彼らは、英国や日本の二酸化炭素排出量は、中国やインドに比べれば微々たるものだと考えています。だから、私たちが行動を起こしたところで、大河の一滴に過ぎないと思っているのです。
質問: アメリカと中国の、国民1人あたりのCO2排出量の違いは?
答え: およそ2倍です。アメリカ人は1人あたり14.67トン、中国人は1人あたり7.61トンです(世界平均は4.44トン。すべて2019年のデータ)。
私たちが消費しているものはどこで作られているでしょうか。そして、それは私たちの暮らしにどれくらい絶対必要なものでしょうか。
消費を減らすことで、私たちはそれを製造している国の排出量に影響を与えることができます。
産業革命以来の膨大な排出量を考えてみましょう。
我われはCO2に関してはワンチームなのです。CO2には国境がないのですから。
これは他国との競争ではなく、時間との競争なのです。私たちが勝利するには、私たち全員で一線を越えなければならないのです。
11月30日からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されています。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。
今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。
日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!