Day59 夢かリアルか
59日目 7月4日(土)
深い眠りの中で唐突に目が覚める。
肘を擦り、夢うつつ。寝ぼけた頭で、考える。夢の内容を、思い出す。ポロポロとこぼれ落ちていく記憶を必死にかき集めて、手繰り寄せて、メモに残す。そこでようやく、自分がやけに眠いことに気がついた。
やけに生々しくて、リアルな夢を見た。
今考えると、なんとも突拍子もない変な夢だ。でも、夢の中ではとてもしっかりしたストーリーがあるように思えた。なにかのお告げのようにも思える。そんな夢だった。
舞台は、船の上の学校のようなところ。のんびり過ごしていたら、ふっと下に落ちるような感覚があって、アラートが鳴った。たぶんその時から夢の中の夢のような、また別の世界に迷い込んだ。そこでの私は、ひとり、何かを探している。
知らない女から電話が来る。
「小指に金の印のある人と、手首に花飾りのある人、首に〇〇をつけている人。この3人が、あなたを導くでしょう」と彼女は言った。
〇〇がなんだったか、どうしても思い出せない。けれどとにかく私は、その3人を夢の中で賢明に探すのだ。金のしるしってなんだ。全然見つからないけれど、見つかりそうな感じだった。忘れてはいけないように、メモまでした。夢の中だけど。なぜ現実でもメモっていないのか。忘れてしまったではないか。
場面が変わって、なんだかかっこいい黒人っぽい女性何人かと英語で会話している。
「活躍している人ってみんなイギリス人だよね、でもあなたたちはなんか違う世界から来たみたいな感じがする」と、どう言う文脈なのかそう彼女らに話しかける私。すると、「そうよ、私たちは違う世界から来たの」と言われた。そうなんだ。
一体何者なんだろう。地球以外の世界からの人たちと会話をしていたのだろうか。宇宙人的な??これはひょっとすると現実だったのだろうか。意味のわからない会話なのに、なぜかありありと情景が思い浮かぶ。彼らは私に何か重大なことを伝えようとしていて、忘れてはいけないことだということが、夢の中でも分かっていた。夢の中ではしっかりメモした。明晰夢じゃないけど、そう言う感じ。不思議。
ハリポタに出てきそうな真っ白な大広間でご飯を食べる。私は相変わらず、謎の女に言われた3人を探し続けている。
再び学校のようなところで、モニター越しに生徒?のような人と会話している。この世界では、子供が数字で管理されていた。「参4180」みたいな感じで表示されていたことを覚えている。これは、なんとかっていう仕組み(英単語で、何かと何かを掛けてて、フォー〇〇的な感じだった気がする)によるものらしいけど、名前はどうしても思い出せない。すごくよく出来ていて、夢の中で驚いた記憶がある。
そこで目が覚める。
忘れないように忘れないように、と思っていたのに、メモをしたつもりだったのに、現実ではメモもしていないし、記憶も曖昧になっているし、悔しい。全然意味のわからない夢だけれど、何か大切なことを夢の中で言われたような気がしてならない。なんだ、4180って。この世界はなんなの?電話のお告げは何??何に導いてくれるの??黒人の彼女たちは誰???
んああああ!!!!気になるっっっっ
なんていうか、小説にできそうな夢だった。断片的にしか思い出せないのに、やけに生々しくて、リアルで、生きている感じがした。こういう夢を見るのは、とても久々だ。こう言う夢は、どうやら「霊夢」とうらしい。
本当に夢だったのか、わからなくなる。むしろ今、こうしてnoteを書いている自分の方が夢なのではないかと思えてくる。もういっそこの世界は全て幻で、夢で、自分たちの妄想が作り上げているものだと思った方が気が楽になる気がする。まあもしかしたら、本当にそうかもしれない。
結局、誰も、この世界が夢かリアルかだなんてわからないのだ。だからみんなこれがリアルだと信じて、必死に生きている。もしかしたら夢の中の私も、そうだったのかもしれないとふと思った。私も目が覚めて、違う世界の自分に気がつく時がくるのかもしれない。なんて。こう言うことを考えるのは、わりと楽しいよね。筒井康隆の『パプリカ』みたいに、夢の中を自由に行き来出来たら楽しいかもしれない。
ああ。今日は、変な夢を見た。
おやすみ。
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