「総研」と一口に言いましても…
四季報写経を5月26日にスタートしてから約2ヶ月、200社目の写経を完了しました。
もっとペースを上げられないのかと自分でも思ったりしますが、マイペースで息長く継続します。
(毎日の最低ノルマは2社に設定しています。今までのところ、写経しなかった日はありません。)
その200社目は4307 野村総合研究所、かなりのメジャーな会社になりました。
これは狙ったのではなく、全くの偶然です。
私、ある会社を写経すると、競合社など関連する会社を写経していくわけです。
今朝方、何となく「シンクタンク写経してみようかな」と思いついて3636 三菱総合研究所を写経したのが、野村総合研究所に行き着いたきっかけでした。
■ え?その程度なの?(失礼)
ということで今朝5時30分頃に三菱総合研究所したとき、「え?これって誤植じゃないの?」と思ったのです。
何を見てそう思ったのか?時価総額です。
三菱総合研究所の時価総額、771億円だったのです。
「え?ウソ?安すぎない?ケタ1つ間違えてない?」そんなふうに感じました。
「771億円って別に安くないんじゃない?」
そう思う方も多いでしょうが、これくらいの時価総額の会社は、上場企業の中では大きな規模ではありません。一般の人が社名を聞いたことがない専門分野の機械メーカーさんあたりにゴロゴロ存在するくらいの規模感です。
それが天下の三菱のシンクタンクですよ。当然、時価総額1000億円台、もしかすると兆なんじゃないの?そう思って写経していたらこれです。写経に少しは慣れてきた自分からするとかなり意外でした。
バフェット・コードや四季報オンラインを何度かチェックしてみましたもん。
しかし、771億円で間違いありません。
「純資産744億円、純利益60億円でこの時価総額は割安では」とも思いますが、それにしても理解はできる範囲です。
■ え?シンクタンクじゃないの?
時価総額の件は理解できました。
気を落ち着けて次の項目を写経していると、また意外なことが。
「え?シンクタンクっていうか、システムインテグレータじゃない?」
そう、三菱総合研究所が実際に何で売上・利益を上げているのかを見てみると、シンクタンクよりもITサービスのほうが多くの売上・利益を上げていることがわかりました。
いやー、実際に写経してみないと気が付かないですね。
■ では競合社はどうなのか?
ということで競合社を写経する中で200社目になったのが野村総合研究所だったわけです。
野村総合研究所、時価総額は2兆4405億円でした。
うん、このイメージですよ。天下の野村ですもん。予想よりも高い時価総額ですが、まあ想定した範囲内です。
とはいえ、三菱総合研究所とケタが2つも違うなんて思ってなかったなー。
その次、会社の特色を写経するとき、まず最初に記載された文言に目が止まりました。
「野村証券系SI。」
え?SI(システムインテグレータ)って言い切られてるじゃん。シンクタンクとかコンサルティングじゃなくて、SIって。
売上・利益に目をやると、いや確かに圧倒的にSIのほうが稼いでいます。間違いないです、この会社はSIです。
■ さらに他の「総研」は?
ということでさらに他の「総研」を探して行き着いたのが、4812 電通総研です。
「え?電通総研なんて会社あったっけ?」そんな疑問を持って写経していると、この会社、今年1月に「電通国際情報サービス」から社名変更しているのですね。
時価総額は3441億円。うん、なんだか納得感のある数字です。
なるほど、では実際の事業内容は…と調べてみると、やはりこの会社もITサービスが売上・利益の多くを占めている。
っていうか、ほとんどじゃないかなこれ。シンクタンクとかコンサルティングとかが連結事業に入っていないような。そう思って調べると会社HPに衝撃の一文がありました。
「電通総研のシンクタンク機能は、2024年1月にスタートした新たな機能であり(後略)」
あ、社名変更と同時にシンクタンク機能もはじめたんですね…
いや、別にそれが悪いとは言いませんが、そうなんですね…
気を取り直して四季報を読み進めると、またもや目を引く文章があります。
「社名変更等のリブランディングで新卒採用の応募者が急増。」
うんうん、ウケそうだよね、うんうんわかるー。
いや、まあ、アレですよ。望みを言い続けているといつか叶いますから、自己実現しますからね。
■ やっぱり写経してみないとわからない
そう、やっぱりイメージと現実とが乖離していることがあるんです。
四季報写経していると、そんなことがわかってきます。うーん、飽きない、面白いですね、四季報写経。
完全に趣味になりました。
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