センバツ準優勝右腕…三菱重工West・竹田祐は“指名漏れ”の雪辱なるか? 安定した制球力が武器
2023年のドラフト戦線は早くも逸材が揃い「大豊作」と言われている。全国のドラフト候補を網羅する「プロアマ野球研究所」では、目玉になりそうな選手はもちろん、将来のドラフト候補も積極的に取り上げていきたい。今回は、近畿地区の社会人で注目を集めそうな安定感が光る、三菱重工Westの右腕を紹介する。
2022年7月18日 都市対抗野球
三菱重工West3-4×日本製鉄鹿島(9回サヨナラ)
竹田祐(三菱重工West) 24歳 投手 184㎝90kg 右投右打 履正社→明治大
※年齢は2023年の満年齢
日本製鉄鹿島が劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾った試合。敗れた三菱重工Westで見事なピッチングを見せたのが先発を任された竹田祐だ。
履正社時代は、安田尚憲(ロッテ)と同学年でエースとして活躍し、2年秋の明治神宮大会優勝、3年春の選抜準優勝に大きく貢献した。
明治大に進むと、1年春からリーグ戦で登板し、4年間で通算11勝5敗という成績を残したが、ドラフトでは指名漏れを経験した。社会人1年目から先発の一角に定着すると、都市対抗予選では先発した2試合でいずれもしっかりと試合を作り、チームを本選出場に導いた。
この日は、立ち上がりに2点タイムリースリーベースを浴びて先制を許したものの、2回以降はしっかり立ち直り、安定した投球を披露した。9回はリリーフした後続の投手が打たれてチームは敗れたものの、8回を2失点と初の都市対抗のマウンドで実力をいかんなく発揮した。
最大の持ち味は、安定したコントロールだ。フォームは少し上半身が早く前に倒れる独特のスタイルだが、下半身に粘りがあり、左肩がギリギリまで開くことがない。
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