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独立リーグの投手が躍動!2023年社会人&独立リーグのドラフト候補「球速ランキング」を一挙公開!

10月12日に高校生と大学生のプロ志望届提出が締め切られ、今年の指名対象となる選手が出揃った。メディアの報道で「最速150キロ」などと紹介されていても、実際は、いつマークした球速なのか、はっきりわからないものも多い。そこで、プロアマ野球研究所の主任研究員・西尾典文が現地で確認したプロ志望届提出者の最速をランキング形式で発表したい。高校生編、大学生編に続いて、今回は社会人と独立リーグ編だ。また対象は、昨年11月の社会人野球日本選手権以降とした(年齢は満年齢)。
 

 
150キロ以上をマークしたのは19人。157キロをマークしてトップの山本晃希(日本製鉄かずさマジック・27歳)のように年齢的にプロ入りの可能性が低い選手が含まれており、25歳以下に絞ると15人という結果となった。
 
15人の中でトップ3は、いずれも独立リーグの選手という点も非常に面白いところだ。特に、ストレートのスピードに関して頭一つ抜けている好投手が、大谷龍輝(日本海リーグ富山・23歳)と椎葉剛(四国IL徳島・21歳)だ。
 
ともに昨年までは社会人野球の企業チームでプレーしながら、なかなか登板機会を得ることはできなかったが、独立リーグに移籍して大きく成長した。
 
コンスタントに150キロ台中盤をマークし、9月に行われたチャンピオンシップでは、揃って最速159キロをマークしている。変化球は、椎葉の方が上に見えるが、大谷もシーズン終盤は安定感を増しており、NPBの入団テストでも力を発揮したという話を聞く。リリーフタイプの隠れた即戦力候補として面白い存在になりそうだ。
 
独立リーグでは、他にも松原快(日本海リーグ富山・24歳)や土生翔太(BC茨城・22歳)、増子航海(BC神奈川・24歳)、芦田丈飛(BC埼玉・23歳)も150キロ以上をマークしており、スカウト陣から注目されている。
 
一方、社会人は、松本健吾(トヨタ自動車・24歳)が昨年11月の日本選手権で圧巻のピッチングを見せ、152キロをマークした。今年は右肩の不調で出遅れ、確認できた最速は146キロだったが、復調すれば即戦力候補だ。
 
今年に入ってドラフト候補に浮上してきたのが、松本と並ぶ5位タイにランクインした稲葉虎大(シティライト岡山・24歳)だ。補強選手で出場した都市対抗本選ではわずかな登板に終わったものの、さすがの球威を見せた。実績は乏しいが、リリーフタイプとして注目している球団もあるはずだ。
 
豊作と言われる大学生に比べると、今年の有力候補は少ないが、145キロ以上の人数はベテランも含めて78人と社会人野球、独立リーグのレベルが上がっている。昨年の宮内春輝(日本ハム、2022年ドラフト6位)のように、事前に報道がなかった意外な投手の名前が呼ばれることも十分に考えられそうだ。

◆2023年“社会人&独立リーグ”ドラフト候補「球速ランキング」を発表!

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