近江の“マダックス”が誕生へ 群を抜く「西山恒誠」の制球力 マッチする球団は阪神かオリックス?
近年では、高校生でも150キロを超えるスピードをマークする投手は珍しくない一方で、逆に制球力で群を抜くような投手は少なくなっている。今回は、そんななかで、昨年秋の近畿大会で抜群のコントロールを見せた、近江のエース、西山恒誠を取り上げたい。
西山は滋賀県守山市出身で、中学時代は草津リトルシニアに所属。近江に進むと、1年生の秋からベンチ入りを果たしている。昨年の夏の甲子園では、1回戦の大垣日大戦に4番手で登板して、2回を無失点、2奪三振と好投している(※試合は、近江が、7対2で大垣日大に敗れた)。
筆者が西山のピッチングを取材したのは、昨年10月21日に大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた興国戦だ。
2023年10月21日 高校野球秋季近畿大会
近江2-0興国
西山恒誠(近江) 新3年 投手 180cm73kg 右投右打
<投手成績>
9回 被安打3 0失点 5奪三振 1死球
先発のマウンドにあがった西山は、9回を投げて 「76球」という驚異的な球数の少なさで、“マダックス”(球数100球未満で完封)を達成した。1985年の夏の甲子園で、東洋大姫路の豊田次郎が、高岡商戦で74球の完封劇を演じており、大会記録になっている。「西山の76球」はこれに匹敵する記録だ。
◆西山恒誠の能力を徹底分析!
ここから先は
1,228字
/
8画像
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?