パンナコッタと『銃・病原菌・鉄』
パンナコッタって美味しいよね
あ、そういえば最近、銃・病原菌・鉄っていう本を読んだので、
個人的におお〜って思った内容を書いてくよ
人類の文明の発展において、
スッゲェ重要なんよ!ってこの本の中で言われてるのが、「食糧生産の開始」なわけ
食糧生産が開始すると発生することはいくつかあって、
その全てが文明が発達する為に超超超大事なことだらけなんよ
それぞれが、文明の発達のために正のフィードバックループを起こして、指数関数的に文明が発達するんさね すげぇ!
食糧生産によって可能になること 箇条書き
狩猟採集するよりも遥かに多くの食料を獲得できる=人口の増大
余剰な食料によって、①貧富の差という概念が生まれる②食料を得るために労働するのではない人間が発生する
家畜を飼うための飼料が得られる
食料を生産するためには必ず定住する必要があり、移動しながら生活をしなくなるので技術が発展しやすい
まず一つ目、
食糧生産を開始すると、やっぱり養える人数が大幅に増えるから、単純に人口が増える。これは雑に強い。
現代の国々のパワーバランスにおいてさえ、人口の多さというのは圧倒的にデカい。経済も軍事も、何においても人口が多い方がだいたい強いのだ
それは古代でもおんなじなのだ
二つ目、
貧富の差が生まれるってことは、それはつまり今でいう経済圏の原型みたいなもんができてくるわけよ
あと、「食料を得るために労働しない人間」ってのはなんなん?っていうと、たとえば神事を執り行う神官だとか、政治家というか王様的な人が出てきたり。そういう人って、近代的な国家には大体いるよね
それまでの狩猟採集時代においては、そんな人は多分ほとんどいなかった。部族なんてのは、動ける人は基本的に全員が狩猟と採集のために駆り出されていて、
「食料を得るために労働する人間」しかいなかったわけであるけど、
食料を生産するようになって初めて「食料を得るために奔走しなくても食っていける人」というのが誕生した。
まあ要するに、政治と経済っていうかなり現代的なものが形作られたのだ
三つ目、
家畜が養えるようになったこと!
これはデカい。クソデカい。
この本のタイトルにも入っている「病原菌」とかいう最強の兵器を獲得するために一役買ったのが家畜だし、
農作業と運搬においても革命的な変化をもたらした。
は?なんで家畜が病原菌?って思ったそこのあなたに教えてあげよう。
まあそもそも野生の動物なんてのはだいたいめっちゃ不潔だ。
どんな細菌やウイルスを持ってるか」分からないから、現代でも野生動物に噛まれたらマジで早く病院行け!って言われるほど。
ほんとに野生動物に噛まれて細菌感染でバイバイしちゃった人もいるらしいよ?
まあそんな感じで、動物ってめっちゃ汚いわけ。だから、ガンガン病気うつされまくることになるのは想像に難くないよね。
だから、最初はやっぱり感染症で死ぬ人もいっぱいいたんだけど、
古代人には家畜が原因だなんて知る由もないし、そもそも農作業させるにも物を運ばせるのにも超絶便利だったから、ずーっと飼い慣らしてたわけよ。
その結果、人間の方がその感染症に免疫を獲得してしまって、
最終的にいろんな感染症を無効化しちゃったのだ
さあ、そんな状態で他の地域の免疫全然持ってない人間達に戦争仕掛けてみろ、
一体どうなるのか?
答えは簡単、持ってきた病原菌が免疫もってない人間を大量虐殺しちゃうわけです。。。
これが天然?のバイオハザードなのだ、、怖すぎる
どんな兵器よりも凶悪で、ある民族が他民族を征服するときに最も威力を発揮したのが病原菌だとか言われていたりする。
四つ目、
食糧生産するためには定住しないといけないから、技術が発展しやすい。
なんで定住すると技術が発展しやすいのかっていうと、
作り出したものを保存して置けるから。
(よく移動するタイプの)狩猟採集民族ってのは、移動する時にはモノはほとんど持って行けないのだ
だって、歩く時に重いものとかデカいものとか持って歩けないじゃん?
邪魔じゃん。
だから、何かスゴい発明とかをしていたとしても、
移動する時にはそこら辺にポイっと捨てて行かないと行けなくなっちゃうわけだ
まあそんなにスゴい発明なら捨てるなよ、とは思うけど、そもそもそれを作った当時の人には、それがスゴいモノだとかわからなかっただろうしね
狩猟最終生活してる古代人が、数千年後の人間達に「ワァオ!これが最古の土器かぁ!ドキドキぃ!」的な感じでキャッキャされるなんてどう足掻いても想像不可能だろう。
一方その頃、食糧生産のために定住してる人々は、、、
なんか発明したら、とりあえずそこら辺に放置しとけば未来の自分か、あるいは別の人がそれを使ったり改良したりしてくれるから、
その発明品はそこで途絶えてしまうわけではなく、後々に受け継がれていくことになる可能性が高いのだ
というわけで、技術が発達しやすいのだ
今述べてきたそれぞれの事柄は、自己触媒作用、つまり自分自身が自分自身を増幅する感じで、指数関数的に増大していくわけなんだよね
たとえば、人口が増えたら、もっと農耕する人が増えて、
農耕する人増えたら食料増えて、食料増えたら人口増えるみたいな感じね
つまり、食糧生産こそ、
歴史の勝者と敗者の間を決定的に突き放した要因の一つだったのだ!完
あとパンナコッタって美味いよね