裁判を傍聴する方法
思い立ったように裁判に興味が湧き、「裁判 傍聴 方法」など検索する人がある、昨日の私だ。私はそこから勢い余って、地元の裁判所に行き、人生初の傍聴を体験した。
ここでは、「とにかく裁判を見たい衝動にかられたものの、どうして良いのかわからない人」「裁判所において、さも傍聴経験があるかのように、自然に振る舞いたい人」への方法を示したい。
感想は別の機会に述べる予定で、今回は要点だけをまとめる。
一言でいうと
傍聴は、「平日、10時~17時なら、手ぶらで行って、いつでも」できる。
1. 持ち物
絶対に必要なもの
・なし、手ぶらでも傍聴は可能
あると便利なもの
・ポケットメモ(立ちながら素早く開廷表をメモ)
・書くもの(鉛筆やペン)
・お金(休憩時に飲み物を買う)
・腕時計(時間確認用、スマホは電源を切る)
必要ないもの
・身分証(免許証など)
2. 服装
・目立たない服装、作業着で傍聴している人もいた
・リュック可
3. 自宅を出てから傍聴人席に着くまで、概要
ある火曜日
13:00 裁判を観たいと思いつき、電車にのる
14:00 最寄りの裁判所に到着
14:30-15:20 一件目...刑事裁判(新件、暴行)を傍聴、
15:25-15:35 二件目...刑事裁判(新件、不法侵入)の終わり間際を傍聴
15:40-16:30 三件目...刑事裁判(新件、窃盗)を傍聴
16:30- 帰宅、集中力を使い疲れたので仮眠
4. 自宅を出てから傍聴人席に着くまで、詳細
【初見だと引っかかりやすいポイント】
・開廷表は入り口すぐにある
・裁判が始まるとき、終わるとき(裁判長の入退場)は、起立、礼する
・証人が宣誓するときには、起立する
【ステップバイステップ】
・自宅を出る
・裁判所につく
・入り口で、検査を受ける
※空港の出発ゲートと同じ
※番号札を渡される
※カバンと金属物、電子機器をトレーに提出
※トレーがコンベアで検査機に
※金属探知機のゲートを通る
※荷物を回収、番号札を返す
・裁判所内に入ることができた
・「開廷表」を探す
※開廷表は、裁判スケジュール表
※入り口付近の机にある
※A4のファイルが置いてある、掲示ではない
※民事、刑事ごと
・開廷表をめくり、傍聴したい裁判の「場所と開始時刻」をメモ
※「◯◯号法廷 15時30分〜16時20分 新件」などと書いてある
※「刑事事件の、1時間程度の、新件」が分かりやすい
※見ようと待っている人がいる場合もあるので、素早く
・目当ての法廷に行く
※エレベータを堂々と使う
※法廷の入り口は高校や大学の講義室のよう
※各法廷の前にも開廷表が張り出してある
※「傍聴人入り口」から入る(当事者入口もあるので注意)
※「開廷中」というランプが点灯している
・法廷に入る
※電子機器の電源は切る
※30分ほど前から入れる
※途中入退室可能
※検察官等が既にいる場合がある
※前回の裁判が続いている場合もある。この場合、途中入室にあたる。
・開廷時刻
※弁護人、被告人、証人が入ってくる
※証人は傍聴人席につく
※裁判長が入ってくる、起立し礼をする(学校の授業前の要領)
・裁判が始まる
※証人が宣誓する時に起立する必要あり、裁判長が促すので従う
※途中入退室可能・裁判が終わる
※裁判長が「閉廷します」というと、起立し礼をする
・裁判が終わり、法廷を出る
※同じ法廷で続けて次の裁判を傍聴したい場合は、そのまま居て良い
※自動販売機や売店で飲み物など購入
※傍聴席内では飲食できない
5.その他細かいこと
自分を落ち着けるための設定
興味本位で裁判を傍聴する、ことに対して後ろめたさを感じるかもしれない。そういう時は、自分は以下のような人物だと思えば良いかもしれない。
・法曹を目指す勉強熱心な学生
・裁判員に選ばれたので予習する
・家族が裁判員に選ばれ、自分も勉強してみる
・題材を探す小説家
私は法学部の学生であることにした。
以上、断っておくと、上の事は筆者のただ一度だけの傍聴に基づくもので、常に成り立つとは請け合えないが、何かの参考になれば幸いである。
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