茶碗にいっぱいの生活改善丼が食べたい

昼の情報番組で、アナウンサーのお姉さんが元気な声で「生活改善丼！」というのが聞こえた。
なんだそりゃ、新しい流行だろうか？
テレビに目を向けると、つやつやのイクラや海鮮たちがご飯の上に山盛りになっていた。

「せいかつかいぜんどん」「ぜいたくかいせんどん」なるほどね。ついに、耳までポンコツになったみたい。

だけど、わたし、どっちかって言ったら生活改善丼の方が食べたい。

一口食べたら、脳みそが冴え渡り、二口食べれば、家事へのやる気がわいてくる。

山盛り食べれば、わたしは芯から生まれ変わり、寝坊もせず、三食栄養バランスのとれた食事を作り、無駄にスマホを触るかわりに、有益な本を読み、夜は22時にはベッドに入るようになるだろう。

でも、それだけの効果があるということは、よからぬカプセルのようなものが混ぜられていそう。
気づかぬうちに食べたわたしたちは、謎のカプセルかチップによって、真面目にシャキシャキ動くようになるのかもしれない。

一億総真人間社会。ぐうたらは悪。タイムイズマネー。さあさあみんな生活改善丼を食べて、ピカピカのお部屋で一秒も無駄にしない、素晴らしい暮らしをしましょうね！なんてね。

考えていたら、頭がくらくらしてきた。やめよう。わたしやっぱりダラダラしたいよ。マンガも読みたいしライブも行きたいし、おやすみの日は、お布団でぬくぬくしたいもん。ぐうたら万歳。少しくらい部屋が散らかってても人間は生きていけます。

そんなわけで、わたしは生活改善丼も贅沢海鮮丼も、食べるのは遠慮しておきます。
だけどさすがに、洗濯物くらいは片付けないとまずいかなあ。

何言ってるのか自分でもよくわからなくなってきたので、今日はこれで。