私のエッセイは全てAIが書いています(下書き再生工場)
今日は、皆さんに一つお話したいことがあります。あまり楽しいお話にはならなそうなので、お伝えするか迷いました。
でも、これ以上、嘘をついたままここで書く事はできないと思って、書くことを決めました。
私のエッセイは全てAIが書いています。
こうして書いてみると、大した事じゃないような気もしますね。
私は、子供の頃から作文で苦労した事がありませんでした。
言葉は悪いかも知れませんが、なんとなくウケの良さそうなことを書く能力に長けていたんだと思います。
だから、noteでもうまくやれるんじゃないかと過信していた部分がありました。
でも、現実は散々でした。書いても書いても読まれない。小さな村の学校では、私は確かに書ける部類だったのかもしれません。
だけど、一歩外に出てみれば、素晴らしい文章を書く方が山ほどいました。
当時は、本当に苦しかった。
私には、これしかないと思っていたのに、その唯一のものが全く通用しない。
ちっぽけなプライドは、ズタズタになりました。
どうにかして、読まれたかった。自分の書くものがつまらないと認めたくなかった。
ある時、私は気分転換に古い漫画を読んでいました。
登場人物の女が、周りの人間の才能を丸ごとコピーしてのし上がっていくようなストーリーだったと記憶しています。
これだ、と思いました。
AIを使えば、これと似たような事ができるんじゃないか。上手な文章を学習させて、それでエッセイを書けば、私も人気ものの仲間入りができるかもしれない。
早速、私はいくつかの記事を学習させ、AIでエッセイを作成してみました。
あまりにもロボットっぽいと怪しまれると思い、ほんの少しだけ、手直ししました。
そうして投稿した記事は、初めて10個もスキがつきました。私が自力で書いたものは、読まれもしなかったのに。喜んだらいいのか、落ち込んだらいいのかわかりませんでした。
それからも私は、AIで作成した記事を投稿し続けました。人気者にはなれませんでしたが、そのうちに、温かいコメントをいただいたり、たくさんの方に読んでもらえるようになってきました。
だけど、たくさんの人に読まれるようになっても、ちっとも嬉しいと思えなかった。
だって、どれだけ読まれても、それは私の書いたものじゃないから。
「面白かったです」「心が温かくなりました」
そういった優しいコメントをもらうたびに、皆さんの事を騙しているような気がしました。
どこかで正直に言えばよかったのかもしれません。AIが書いている、とお伝えした上で、楽しんでもらえばよかったんです。
でも、やっと少しずつ読んでくれる人も出てきたのに、また見向きもされない日々が戻ってくると思うとできなかった。
今さら遅いけど、やっぱり私は、下手くそでも、読まれなくても、自分で書き続けるべきだったんだと思います。
そうすれば、いつか、私の書いたものを好きになってくれる人が現れたかもしれない。AIじゃなくて、生身の私がかいた文章を。
そういえば、子供の頃、妹を主人公にした四コママンガを描いていたことがありました。
話も絵もめちゃくちゃで、読者は祖母だけ。
新作を見せるたびに、祖母は大げさに褒めてくれました。下手くそだったけど、読んでくれる人は一人だけだったけど、楽しかった。
ここでも、そうすればよかった。
いつか私の言葉を好きになってくれる人に会えるまで、諦めないで書き続ければよかった。
多分、それしかなかったんだと思います。
つまらない話を読ませてしまって、ごめんなさい。私の話は、これで終わりです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
それでは皆さん、お元気で。
本田すのうさんの、下書き再生工場の企画に参加しました。
「私のエッセイは全てAIが書いています」を、再生させていただきました。
長い上に、なんだか暗いお話になってしまって、申し訳ありません🙇♀️
念のため、AIを使った創作や作品を、否定する意図はありません。
そのうち、本当にAIが書いたエッセイがヒットしたりするのかな。もうあったりするのかな。
読んでみたいなあとも思います。
素敵な企画とお題を、ありがとうございました。
それでは今日はこれで。