性格診断"等”を通じて「自分」を再認識した話
自己評価は限りなく低い。この原因はおそらく思春期の出来事が原因だろう。
小学校高学年から中学校。その間に、僕という人間の精神性は確立された気がする。
確立された原因は、同級生にある。
今になって思えばアレは「イジメ」に分類される行為だったのではないかと思う。傍から見れば「いじられキャラ」という存在だったかもしれないが、かなり苦痛に感じていたのは確かだ。
思春期の記憶
小学校の頃、クラスメイトは30名弱だった。クラス替えなんてものは無く、6年間同じメンバーで過ごしていた。故に放課後遊ぶメンツも大概同じ人たちだった。
ただ、その関係性は段々変わっていった。
対等な関係だったはずが、いつからか僕の立ち位置は低い所になっていた。それでも遊びには誘われるわけで。そして断ることはできず。
別に暴力を振るわれたりするわけではない。ただ、遊びの中で理不尽な場面に出くわすことが多々あった。鬼ごっこで一人狙いされるような感じ。
そういうことが増えて行って、小学生の僕の心は段々擦れていった気がする。(まぁ体力だけは増えていったが……)
この時の経験が、僕の自己評価を壊滅的に下げた。
悲観的になり、社会を憂い、少し早めな中二病が発症した。
中学生になってからは、その発症した中二病を引きずった。結果的に変な奴になった。周りから「個性的な奴」と言われるようになった。
喋り方、動き方、歩き方……意図せずとも他人から個性的と言われることが増えていった。最初は悪くは思わなかった。
「僕は人と違う存在なんだゼ」
なんて思ったりもした。
けれど、人と違うことはかなり生きづらい。それも狙ってやったわけでもないことが「変だよね」と評価されるようになってくると、もう何をやっても上手くいかない気がしてくるのだった。
高校生になってから、もうその個性的というモノは受け入れることにした。その上で、少しでも真っ当な人間のフリを必死にやって、仲の良い人間にだけ素の自分を見せるように生きた。それでも上手くいかなかった。
滲み出るオーラとでもいうのか、どう頑張っても「変わっている」と言われるのだった。
自己評価は極端に低くなった。
「人と違う」ということで上手く行った経験が限りなく少ないが故に、何をやっても
「後で何か言われるのではないか」
「結局上手くいかないのではないか」
とネガティブな感情が支配していた。
自分を一番表現できた時期のこと
少し変われたのは大学生の頃だった。
大学、それはとても快適な空間だった。基本的に関わりたい人とだけ関われば良かったからだ。
それに大学の特徴とでもいうか……自分と似ているような考え方の人が多くいたのが心地よかった。
「個性的」という現状は変わらずとも、それはマイナスの方向ではなくプラスの方向に左右することが多かったのもある。
少なくともそこでの僕は、かなり生き生きとしていたことだろう。
思い出す「変わっているということ」
けれども大学卒業後、会社員になってからはまたダメになってしまった。
再び中学校や高校の様な狭い枠組みの中で生活することが必要になったからだ。あらゆるルールが発生し、僕を縛り付ける。
ビジネスマナー、上司との関わり方、他部門との関係、部署内の人間関係。
そういった要素に身を当て嵌めて生活することが求められる。
必死に対応する。それでも、やはり言われる。
「君って、ちょっと変わってるよね」
好意的なセリフではない。もちろん、向こうは何気なく言っているだけだろう。単純に僕という人間の評価として「変わっている」と言ったに過ぎない。
「変わっているから気に入らない」とか「変わっているからダメな奴」とか、そんな意図は全く持って無い……はずだ。
それでも、その言葉は僕の忘れようとしていた思春期の頃を思い出させる。
変わっていることがマイナスに響いたあの日の事を思い出させる。
「んなことわかってんだよ。変わってるなんて言われ飽きたんだよ。こっちもこっちでマトモな人間のフリをしようと頑張ってんだよ。それでも変わってるなんて言われるこっちの身にもなれよ。変わってるからなんだよ。」
と、反抗したくなる。まぁそんなことは言えるわけもないので
「へぇ、すいやせん……なんかよく言われるんですよね(えへへ)」
と苦笑いを浮かべるだけで終わる。
ひたすらに、息苦しい。自分を表現しないように必死に押さえつけて、それでも滲み出るモノの影響で指摘を受ける。
嫌になる。嫌になる。嫌になる。
自己分析で再確認した事
就活をしていた時、職種診断というモノがあった。
いくつかの質問に答え、そこからどういう性格なのか、どういう仕事が向いているのかを割り出すというものだ。マイナビとかそういうところにあるモノをやったことがあった。
結果は「芸術家タイプ」
まずはGoogleの予測変換でも見て欲しい。
このタイプの特徴はこんな感じ。
クリエイティブ
独特な感性を持つ
協調性が乏しい
予測変換に「クズ」なんてモノが上がってる辺りから察するが、調べれば調べる程「社会不適合者の烙印」なのではないかと感じてしまう。
実際に調べてみると、やっぱり
「コレはあなたは組織で働くのに向いてないってことなのよ!」
と言われていることがわかった。
そして、こういった人間の中で実際に芸術家として成功できるのは一握り。多くはただ協調性が無い無能になる。
なんとか突破口を探そうと、他にも色々な診断にチャレンジしてみた。
「マイナビとか、そういった就職関連の診断なんてアテにならない!」
と思い、もう少し精密なモノを試してみた。
例えば
エニアグラム
エニアグラムとは、主にエニアグラム性格論、エニアグラム人格論(英: Enneagram of Personality)を指す言葉として普及している。
それは、人間の精神が世界観を形成し、自己や他者と関係する9つの戦略の傾向を説明する人格論である。エニアグラムと呼ばれる九芒星(9個の角を持つ星型多角形)の9つの点の構造によってその特質を示す。
エニアグラムは性格を9つに分類し、そこから適正職種を調べる手法のひとつとして活用できるという。マイナビとかの診断はこれがベースになっているだろう。
結果:タイプ4「芸術家(個性的な人)」
知 っ て た 。
芸術家タイプ内容はもう就活のそれと一緒。独創的とか他人との違いとか、そういうの。知ってたよ。
ただ、複数の無料でできるサイトを試してみると、
・タイプ3 達成者(達成する人)
・タイプ6 堅実家(忠実な人)
・タイプ9 調停者(平和をもたらす人)
の様な結果も出ることがある。(まぁ大概はタイプ4なんだけど)
その日の精神テンションで割と評価は分かれているのだろう。サイトによって質問文が若干違うから、それに合わせて捉え方も若干変わってこの結果の差異が生まれたのだと思う。
次にMBTI診断テスト
MBTI診断テスト(16TEST, 16分類テスト)は、自身の性格を16種類の性格に分類するようなテスト。この16種類はそれぞれ、
・内向的か外交的なのか
・感覚的なのか直感的なのか
・感覚的なのか思考的なのか
・情報を取り入れることで外界と接しているのか判断することで外界と接しているのか
といった、それぞれ4つの属性に基づいて分類する。
適職を考えたり、人との相性を考えたり、自分を見つめる機会にもなったりする診断だ。
結果:「提唱者(INFJ型)」
特徴としては
・アイデアマンで、面白いアイデアを生み出す
・相手を尊重して物事を進めることができる
・物事の深さを感じ取る能力が高い
・客観的な判断を取ることができる
・秩序やルールに厳しく、責任感がある
簡単にまとめて言うならば……基本は芸術家タイプで、それに加えてエニアグラムで偶に出る他の診断結果を混ぜ合わせたような内容だ。
もう僕の性格はこれが全てというのが正しいだろう。
ちなみにあるサイトでは
提唱者型の人達は非常に希少で、その数は全人口のわずか1%未満ですが、それにもかかわらず、世界にその足跡を残しています。
提唱者型の性格/ INFJ-A / INFJ-T
なんて書いてある。冗談だろう。
もう大学の頃の同期に2人、同じタイプの奴見つけてるぞ。
とにかく、僕の性格は提唱者なのだ。世界に足跡を残すべく力を持っているのだ。
そう言われると、なんだかそんな気がしてくる。だって芸術的センスはそんな無いし。芸術家タイプというにはその手の分野は得意じゃない。
けれども、僕は未だに中二病を患い続けてる事も含めて
「俺は世界を変える男である」
と口にしてみると、そんな気がするのだ。
四柱推命との出会い
これまでの出来事は、全て質問に答える形で導きされた結果だった。つまりはこれまでの人生で生きてきた環境、経験によって出た答えだろう。
だが、これとは別のアプローチで自分がどんな人間なのか調べたらどんな結果が待っているのだろうか?
それを知ることができる機会に偶然恵まれた。
「四柱推命」という占いとの出会いである。
四柱推命(しちゅうすいめい)は、中国で陰陽五行説を元にして生まれた人の命運を推察する方法である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
この占いで用いるものは5つ。
・性別
・生まれた場所
・生まれた年
・生まれた日付
・生まれた時間
だけだ。
それだけで、その人がどんな人間で、どんな未来が待っているのかを知ることができるという。
「胡散臭いな~!!」
と最初は思っていた。けれども僕の前に診断結果を見た友人は客観的に見ても当てはまってる情報が多過ぎた。
慌てて僕も母に母子手帳を探してもらい、僕の生まれた時間まで確認して試してみた。その結果は、とても驚くものだった。
月支元命(げっしげんめい)という、四柱推命の命式で月支の蔵干から算出される通変星がある。これが表すものは
「一生を通じてあまり変化しない、その人の気質」
だ。
そして、僕の月支元命は
「偏印(へんいん)」
というものだった。
偏印が当てはまる人の特徴はこう。
偏印(偏印星)を持つ人は、一言でいうと、 独特の個性や世界観を持つ芸術家タイプの性格です。精神面の星の1つであり、取り越し苦労や迷いが多い星ともいえます。また、偏印(偏印星)の名のとおり偏った思考が強い星であり、変わり者やあまのじゃく的な要素も持っています。
四柱推命「偏印」の人の性格・特徴とは?適職や恋愛傾向まで教えます!
「芸 術 家 タ イ プ や ん け !!!!」
もう本当に叫んだ。本気で叫んだ。
なんで生まれた場所と日付と時間でこんな結果が出るのか。
「生まれた場所や時間で性格が決まってたまるか!」
と思うが、結果としてそう出ているのだ。
僕が占って貰ったサイトが偶然その結果を出したとか、そのサイトは過去の検索履歴から性格を出しているとかそういうことではない。
とにかく、もう生まれながらにして芸術家タイプだったのだ。
僕が芸術家タイプなのは、小学校や中学校の経験によって確立されたものだと最初に書いたが……そうではない。
もう、そういう星の下に生まれていたのだ。
これは本当に衝撃的だった。だが、同時にスッキリもした。
僕という人間は、今までの環境のせいでこうなったのではなく、生まれながらにしてこういう人間なのだとわかったからだ。
何故だか自分の事が好きになれた。安心した。期待値が増した。やる気が出た。自信に繋がったのだ。
僕がするべき仕事とは
これらを踏まえて、僕が進むべき道を確かめてみた。
ちなみに僕がやりたいことは過去のnoteで記載している。
そして、これまでの診断結果から一緒に出る職業適性は以下の通りである。
タイプ4(芸術家)の職業適性
芸術家・音楽家・詩人・小説家・心理学者・カウンセラー
提唱者型(INFJ)の職業適性
カウンセラー・Webライター・司書・科学者・デザイナー・非営利団体
四柱推命:月支元命「偏印(偏印星)」の職業適性
芸術家・学者・ライター・デザイナー・占い師・マスコミ関連・放送・出版・広告代理店
やはり……物書き……やはり文筆家……
何か文章で発信することこそ僕に与えられた天職なのだろう。僕は書きたいし、天はそうあるべきと言っている。
そうなってくると今の仕事ではやってはいけない。性格も、生まれも、普通の会社員では始まらない。人とは違う道を進むのが、僕に与えられた天命なのかもしれない。
今回の確認を通じて、それが明確になった。
世界に足跡を残すまで至らなくてもいい。
僕が望んだ生き方をしてみせる。僕が望んだ生き方は、僕に向いている生き方なのだから。
ちなみに、とある診断では
1位に呪術師、2位にオカルト研究家、3位に小説家という適正職種診断結果になった。
なんだよ呪術師って。術式展開するぞ。