【ユンゲ・フライハイト紙】「二つの性別区分への反対」: フランクフルト大学: 便所をめぐるゲリラ的闘争
2020年2月3日
フランクフルト・アム・マインのゲーテ大学のRosa Listeは、学生の悩みの原因を知っているようだ。だからこそ、その組織は、「私たちはみな平等に大便をする」という標語のもとで、大学におけるトイレや他の公共的な設備における「二つの性別区分」へと反対する行動週間を訴えかけたのである。
というのも、「私たちの大学におけるトイレがはっきり示しているように、現在の状況は、多様な性の学生の要求に対応しておらず、人々が不愉快で排除されていると感じるような広範な差別的な空間をつくり出しているのである」、このようにグループのメンバーはフェイスブックで伝えている。このようにして多くの人々が「公共的なトイレの空間において構造的な差別と暴力を経験」しているのである。このような状況を取り除くために、ゲーテ大学の幹部会は、少なくとも一つの「オール・ジェンダー・トイレ」を全ての建物に設置すべきであるという。
人間は生殖器によって規定されてはならない
その勢いでRosa Listeは、いま行われている「学生議会」の選挙の結果を待つつもりもないようである。この便所をめぐるゲリラ闘争のための、いわば弾薬として、この集団は、これまでの「差別的な」表示の隣に貼りつけられるべき見本を、ソーシャル・メディアによって提供している。
この案件の重要性についてRosa Listeは、力を込めて強調している。「そのようにして人間は、自らの生殖器によって規定されることなく、どのような性をその人が生きていきたいかを、自らに委ねられることになる」のである。このような目標を前にしては、学生のための廉価な住居、ひとで溢れている講義やゼミ、常軌を逸した官僚制、たった400ユーロの半期の学費などは、せいぜい陳腐な心配ということになるのだろうか。
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