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仕事だけじゃない毎日を - 週末1000字エッセイ#47

 30歳になって感じるのは、疲れの抜けにくさである。いつかSNSで「40代になると具合の良い日がなくなり、“少し具合が悪い日”か“とても具合が悪い日”だけになる」という投稿を目にした。その言葉が頭に引っかかっている。今でさえこんなに疲れやすいのに、10年後の自分はどうなっているのだろう。想像すると、薄暗い未来の影が心に忍び寄り、思わず身震いしてしまう。

 わたしは、元々疲れやすい子どもだった。それは、物心ついたときからのことだ。運動が苦手で体力がないうえ、外では無意識に気を張り、良い顔をしてしまう性分だった。学校から帰り、玄関に足を踏み入れた瞬間、スイッチが切れたように体が重くなり、ぐったりと床に座り込む日々を送っていた。学校帰りに友達と遊ぶこともほとんどなかった。一日に二つ以上のことをすると、もう体が悲鳴を上げてしまうのだ。

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2024年限定。週末に1000字程度のエッセイを更新します。出来事、思ったこと、考えたこと、感じたこと。30歳の本音をぽつぽつと綴ります。

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