ごちそうさまでしたと思ったの初めて
大変良い本を読ませて頂きました。
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著者の岸田奈美さんのご家族をテーマにしたエッセイ。
noteをきっかけにSNSでバズっていたらしいんですね。
恥ずかしながら知らなくて、妻がSNSの方で読んでたみたいで、妻の話で知りました。
それからドラマ化もされて、ドラマの方は観ていました。
そして、この度本を読んだのですが、
もうめちゃくちゃ良かった。。。
もしかしたら「壮絶」と表現されるような人生を歩んでらっしゃるのですが、そんな彼女から溢れる言葉がことごとく優しくて面白い。
温かいけど苦しくもあって、でも最後はやっぱり温かい。泣きそうな所で笑わせられる。
同じ人生を歩めるかと言われたらウッてなるけど、
これだけ素敵で面白い文章にちょっと嫉妬してしまいました。
ドラマ化が決まった時の話も載っていました。
順番逆だけど、今回本を読んでみたら空気感というか世界観がピッタリで。
岸田さん自身もドラマ化されて嬉しく感じたって事に、読んでるこっちも嬉しくなりました。
「優しい」とか「愛に溢れた」とかの感想はありきたりなんですけど、もう実際そうなんですよねー。悔しい程に
その表現力しか持っていない悔しさでしょうか。
でも凄い深い所からくる優しくて愛に溢れたものを感じました。
「深いねー」って言うのもまた浅く感じるから何かあれなんですけど。
あーいや、深さというより、その人にしか書けない或いはその人だから書けるって所からグッと感じるものなのでしょうか。
とりあえずすっごく良かったです。
良いものを吸収出来たら嬉しくなりますよね。
良いものを吸収したからか力が抜けております。
良いものを読ませて貰えてありがとうございました。寧ろごちそうさまでしたという気持ちです。
読んでない方は是非読んで欲しい。
そして妻の良いものを見つけてくるアンテナがこれまた凄いなと思いました