私の保管庫(短歌)
久々に考えてたら楽しくなってしまったので、思いついたものをまとめて置いておくための場所。過去に考えてたメモも見つけたのでそこからも載せてみる。書いたら公開してみるチャレンジ。上の方に随時更新していく。
2021年7月29日記載(おしくらまんじゅう)
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アンフォローしそびれてて知る きっともう乗らない電車の遅延情報
寸分とたがわぬ時刻の文字羅列 ニッポン人を感じる 隊列
「すみません」誰に向けてかもわからぬが、言ってみる。 もうおしくらまんじゅう
この世界で自分だけ運ばれてるような あの映画で見たシーンのような
あえてです 気づいたら一周してたのは あえて 夢から覚めたくなくて
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2021年7月12日記載(盛夏)
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この腕とホームゲートに手を引き込まれないようどうかご注意ください
いつもより暖かいこの 道外れ 盛夏の招きにさらわれてみたい
帰るたび 更新される武勇伝 世界で一番明るい速報
何回も手を止めてるのに開けてしまう 机に置かれた煮干しのボトル
自分らしさみたいなものは 脱ぎかけの靴下とか飲みかけのお茶とか
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2021年7月9日記載(休日のフルコース)
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無印と、公園、川、友達の店 永遠と居れる4大スポット
「ビリヤニのライスの名前なんだっけ?」バス停と共に覚えたこの日
工事車両とタクシーのみの深夜道 こうして眠る町ができるんだ
「同じ道だけど 浴びてる光だけ違うね」「あっという間だったね」
休日のフルコースをした次の日は 胃もたれで休んでいい日にしない?
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2021年7月7日(昼下がり、行く手を阻む、低気圧)
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枕には漫画が一冊開いたまま あなたを待つこの昼下がりです
布の中くるまる君の頭には 小さな綿が 早く起きなさい
長押しでポポンとなると焦りだす 手に収まって待ち続ける君
手帳からあふれ出す文字は逃げていき でも連れ戻すつもりもないの
「アスパラが美味しい季節になりました」君の料理がそう告げてきた
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楽しみにしてたラクーア それなのに 行く手を阻む喪服の大人
夜中鳴る ジリリの度に思い出す 元気なおじの骨を拾った事
黒服の間を通り抜け 祭壇と対面し やっと笑顔をみつけた
みっちゃんと 呼ばれる父見てよぎるのは いつか見た子供姿の写真
久しぶり、元気?そちらも? アソートを食べながらまどろみ始める時間
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「漬物にするなら緑のものがいい」「大根好きを敵に回すの?」
ネクタイが似合う女の子探す旅 あなたの夢を夢で知ったの
窓の上見つめる視界が倒れてく 窓枠 地面 自分のおへそ
そちらでは しんしんと降るこの雪は しとしとあなたを濡らすのでしょう
低気圧、ああ低気圧、低気圧 ていきあつていき あつていきあつ