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まあるく

心地良い疲労感に
浸っていたいと思う夜は
こんな風に想像するの



今 わたしは
半透明の卵の中身

薄桃色の気が満ちていて
温かく優しい気配は
揺籠のように揺れている

心地よく頬を撫でるのは
天鵞絨の翼の羽ばたき
羽の端っこと握手しよう

ほら眠りの国へと誘われ
世界の粒子に溶けていく

半透明の卵のなかで
まあるく まあるく

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