わすれられないおくりもの【読書感想文】
誰にだって、忘れられない大切な存在がある。
小学校3年生の、国語の教科書に載っている物語「わすれられないおくりもの」は、人生で出会うかけがえの無い、温かな記憶を思い出させてくれます。子ども達だけでなく、大人の心をも潤す、とても素敵なお話です。
あらすじ
みんなの大好きなアナグマさんは、ずいぶん歳をとっていました。もう自分が、人生のトンネルの向こう側に行く日も、そう遠くないことを知っていました。でもアナグマさんは、死を恐れてはいませんでした。ただ、後に残していく仲間達のことが気がかりでした。
冬が始まる頃、森の動物達は、アナグマさんがトンネルの向こう側に行ってしまったことを知ります。そして失ったものの大きさに、悲しみのあまり涙に暮れるのでした。
アナグマさんはとても物知りで優しく、みんなにたくさんのことを教えてくれました。スケートの滑り方や、美味しいものの作り方、ネクタイの結び方や切り紙の上手な作り方も。
みんなは、それを思い出すたびにアナグマさんのことを思い、心がとても温かになりました。
雪が溶けて春になる頃、みんなの悲しみも消えていきました。アナグマさんの残してくれたことの大きさに、たくさんの幸せをもらっていることに、気づいたからです。
大切な記憶
わたしもこれまでに、沢山の忘れられない贈り物を頂いています。それは、どんな時も、思うだけで心を温める大切な記憶です。
教えてもらった数々のことがあります。残してくれた思いは温かく、繋いだ気持ちは力と勇気をくれます。どれもこれもわたしを幸せにしてくれるものばかり。
教わったことにチャレンジをして、自分1人でできた時には、教わった時のことがまた鮮やかに思い出されます。心繋いだその瞬間が活かされたことに、心がとても喜ぶのです。
出会いがあれば、いつか必ず別れはやって来ます。お別れすることはとても寂しいことだけれど、共に過ごした時間が豊かであれば、頂いた全てのことは、時を止めず生き続けていきます。
人と人の絆によって生まれたかけがえのないモノやコトは、繰り返し受け継がれ、永遠に生き続けていくものなのだと思います。
忘れられない贈り物
人生のなかで、誰にだって必ずいるでしょう、たくさんのものを教えてくれた大切な人。もしかすると、これから出会うかもしれない、かけがえのない誰か。
わたしのヒーロー
わたしにとってのアナグマさんは、とても強くて優しくて、誰よりも温かで…。とってもカッコいいみんなのヒーローです✨
そうは言っても、思い出だけじゃ寂しいのです。やっぱり…、会いたいな♪
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