輝くとき 【大航海】
光放つ季節の記憶を
ひとつひとつ集めている
順風満帆の船出
意気揚々と船は進む
大海原の景色は移ろい
想いの全てを共に行く
嵐の夏が来る
全身は汗にまみれ
体内で血は沸騰している
刻々移り変わる展開に
思考のギアは限界へ迫る
渾身の力で握り締める舵は
荒波に もぎ取られそうだ
乗り越えなければならない
目指す地は嵐の向こうに在る
打席は巡る ボクの出番だ
なんとしても
あの雷雲を切り裂く
今 この時に ボクの力で
願い果たされた光の先に
涙に濡れた笑顔があった
胸はふるふると震えたまま
痺れるほど手を叩いて
幾万の心の響きと同化した
あの瞬間の全てが
掌の上に煌めいて在る
両手に包み 祈る様に
胸の前で重ね合わせる
繋ぐ 全ての縁に感謝します
この試合のサヨナラシーンは忘れません。
大切な大切な、宝物のような記憶です。