1ヶ月経って思う事
尾瀬に来て早いもので1ヶ月となる。
今日は残念ながら一般予約のお客様が、雨予報の為全てキャンセルとなった。奇しくも、今日は1日雨は降らなかった。山の天気とはこんなものだ。
日帰りもまばらで、今シーズンで一番暇な1日となった。忙しい環境に慣れていたスタッフ達も、どこか拍子抜けしているというか、そわそわして落ちつかない様子だ。朝食の仕込みまで午前中で終わり、ついにやる事がなくなった。たまにはこういう時間も必要だ。
今日のお昼は、遠藤画伯が作ってくれた美味しいザーサイ炒飯だった。お昼を食べながら、しばしみんなで団欒を楽しんだ。ようやく仕事中にゆっくり会話ができたひとときだった。
記事のタイトルにもある通り、尾瀬に来て1ヶ月経った中、スタッフのみんなに『今何がしたいか?』と聞いてみた。
期待のエース翼くん
『山に行きたい。SNSで見かける皆さんの投稿を見て北アルプスとか行きたくなりますね』
遠藤画伯
『鬼怒川温泉に行きたいですね。ついでにロープウェイ使って家族と那須岳にお手軽登山したりしたい。』
相棒ぐっさん
『ゲームっすね。山に来たこの1ヶ月で発売された名作がいっぱいあるんすよ!』
それぞれ忙しさの中にちゃんと欲を持っている事を知れて嬉しかった。そして、この欲を抑制しながら下山した時のモチベーションとするのが山小屋で働く人間の生き方だ。こうした会話は彼らへのご褒美のヒントになるので楽しいのだ。ついでに、自分にも聞いてみたが、私は新宿御苑で国立公園グルメフェスをやりたい。これは既にパートナー企業や、環境省にも打診しているが、形にしたい。きっと実現されるだろう。
必ずやりきります。
相棒のぐっさんは根からの関西人。
彼が受付にいると、関西人は特に喜ぶのだ。
尾瀬で関西弁が聞けるとは、、と。
ついつい大阪トークで盛り上がる我々である。
遠い大阪から本当にありがとうございました。
気がつけば、沢山のお花が咲いている尾瀬見晴地区。
遠くまで歩き回らなくともキレイなお花がすぐそばにある。そういう贅沢な環境に身を置いている事を忘れかけているなとしみじみ。エースの翼くんに花を教授しながら想いを馳せた1日だった。
明日も頑張ろう。
尾瀬小屋
工藤友弘