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Φ80 Saddle Brogue / 牛床仮靴白ペイント / Bespoke

Alps CalfのU Front、Du-Puyの黒のカーフで作ったライトアングルステッチを用いたU Frontに続きBrogueを作ってみたくなり… 主に直径80ミリの円の曲線を主に使ってデザインしました。 仕様はギン無しベベルドウエスト、ヒドゥンチャネル、ウエルトもヒドゥンチャネルで出し縫いを隠しウエルト面にギザを入れると出し縫いをヒドゥンチャネルで隠したのかギザで隠したのか分からなくなるためあえてウィールでギザを入れずにフラットに仕上げました。全体を白くペイントすること

    • Apron Front Saddle Shoes再度再度カスタム

      今年1月31日に仕上げたApron Front Saddle Shoes、サドルタイプを外羽根に変更カスタムするも二重になったUのラインやサドルタイプから外羽根にしたことでライニングの始末が汚くなったこと、それがどうしても気になりなかなか履くことがないことから再度再度手を加えることを考えました。ヒントはサイズ調整のためのフォルスタンの応用の二枚舌、これをタッセルみたいにして後に付けた白ステッチのUのラインを隠してはどうかということ。タッセルの形をどうするか、四角い形の切れ込み

      • 2020年6月〜2023年10月に作った靴や鞄、ベルトとリペアしたスニーカー

        詳細はInstagramに載せています

        • エプロン

          靴作りを学ぶため会社員を辞め靴学校に通い作業のためにエプロンが必要とのことで上京した当時1997年くらいにHollywood Ranch Marketで買ったBlue Blueの薄いデニムエプロンを使うことにしました。靴学校を卒業し靴修理の仕事に就いてもしばらくそのエプロンを使っていました。何がきっかけか忘れましたが母がそのBlue Blueのエプロンを元にデニムでエプロンを作り送られてきてしばらくそのエプロンを使っていましたが首にかけるタイプのエプロンを身に付けると首にかか

        Φ80 Saddle Brogue / 牛床仮靴白ペイント / Bespoke

          牛床仮靴が産まれた経緯

          このnoteの一番初めの記事で触れた「牛床仮靴」について今一度きちんと説明したい。 靴修理の店をやっていたころ革を買いによく行っていた浅草橋のタカラ産業で牛床を見かけて知った。牛床とはベンズを薄く漉いた時の使わない床面の方の革のこと。半裁で1000円〜1500円とかなり安くなんとなく手に取ったのだと思う。その後鞄のハンドルやショルダーベルトの修理や鞄を作るときに参考にしたレザークラフト技法辞典という本で牛床を芯として使われることを知る。 靴を作るときパターンチェックをする

          牛床仮靴が産まれた経緯

          それとこれとは話がべつ

          コードバン側のステッチ部分の広範囲切れの修理で持ち込まれたベルト。コードバンの切れた箇所の裏に革を充てがい二本ステッチを入れて補強するという案で外注先に見積もり。ベルトの山部分にステッチを走らせるとステッチが歪むとのことで修理の仕上がりが良くなく修理代金に見合う仕上がりではない。お客様にそのことを伝えると修理キャンセルとなりベルトはそちらで処分してほしいとのことでそのベルトを私がもらいました。イレギュラーな修理というかカスタムでベルトとして使えるようになるのではとこういったベ

          それとこれとは話がべつ

          コードバンのベルトから二本のベルトを作る

          コードバンのベルト、コードバン側のステッチ部分半分以上切れていて現状の状態で修理するのは無理がありそのコードバンを生かして修理不可のため牛床に交換した後白でペイントしました。 もう一方のコードバンの方を活かしてもう一本ベルトを作りました。縫い目が裂けているため20ミリ幅に変更し長さ100センチとコードバンにしては長いベルトでその長さそのままで長めのベルトを作りました。ALDENの靴でライニングがグレーのものがありそこから着想を得て裏面の革はグレーに。長い距離の直線縫いは難し

          コードバンのベルトから二本のベルトを作る

          Apron Front Saddle Shoesの致命的不具合の改善

          2月に仕上げた黒のApron Front Saddle Shoes、サドル部分の位置が上すぎて足入れがきつく履く度に負担がかかり数回履いた程度で革が切れてしまう致命的不具合をなんとかしないとと考えた末外羽根にカスタマイズすることにしました。外羽根ライトアングルステッチというとやはりDoverとなり不本意にもDoverのデザインに近く成り果ててしまったことは残念ですが履けないよりマシ。新たに作ったタンの継ぎの部分は以前の白ステッチデザインをそのまま採用しました。ライトアングルモ

          Apron Front Saddle Shoesの致命的不具合の改善

          Apron Front Saddle Shoes 履きおろしからの反省点

          牛床仮靴はまあまあのフィット感でしたが完成品は足入れがきつい舟状骨が当たる外くるぶし下のトップラインが当たる、吊り込みの甘さや踵周りの削り具合が悪かったのかもしれません。中底の仕様を踏まず部分を長く作ったほうが踏まずの形が保持され変な皺が入らないのでは。足を入れる際にタンが引っ込んでしまうことと羽根が広がるときにバンプラインの白いステッチ部分の直線が引っ張られ歪むこと、その一点に負担がかかること、バンプラインを少し下げたほうが良かったです。デザイン面でのUのエプロンフロントが

          Apron Front Saddle Shoes 履きおろしからの反省点

          Apron Front Saddle Shoes

          学生のころたった一度しかやったことがなかったライトアングルステッチ、このステッチワークを使い靴を作ってみようと思いましたがEdward GreenのDoverタイプはどこのブランドで誰でも作っていますしそういうもうすでにあるデザインの靴を作ることに意欲がないというか気持ちが盛り上がらないということで色々デザインを考えましたがやはりこのステッチワークはUのフロントエプロンが一番しっくり来ますし他のところに持って行くと違和感とまとまらなさで全く上手く行きませんでした。それで出来た

          Apron Front Saddle Shoes

          2022年の靴

          牛床仮靴 牛床、鞄修理をするときに芯材として牛床が使えると数年前に知り値段がかなり安いこともあり靴を作るときのパターンと製甲の手順の確認とフィッティングシューズとして便利だと感じていました。夏に作ろうと思ったスリッポン、履き口を広く取ってしまいデザインとしては良いのだがフィッティングがいまいちな結果となり後付けパッドで履けるようにしたものの根本的に紐靴とは木型が違うことが原因でとりあえずこのデザインで本番の靴を作ることをやめてこの仮靴を生かそうと白のエッジペイント(鞄やベル

          2022年の靴