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5期目を締めた節目にMVVを再定義

ソーシング・ブラザーズ株式会社の小澤です。
2024年9月末で、弊社が設立してから5期目が無事に締まりました。
5年前は、従業員3名だった弊社も紆余曲折ありながらも、従業員は60名ほどの人数になり、面接以降コミュニケーションを取る機会が少ないメンバーも多くなってきました。
2~3年前は、ほぼ全員と毎日コミュニケーション取っていましたが、物理的な問題もあり人によって、コミュニケーションの濃淡が出るようになりました。
そこで、改めてMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の重要性を再認識して、5年の節目のタイミングで、ソーシング・ブラザーズとしてのMVVを再定義することにしました。

今回の再定義にあたって

  • ミッションは変更しない。

  • ソーシング・ブラザーズが目指す姿を新たに「ビジョン」として言語化し設定する。

  • ミッション・ビジョンに正しく紐付き、社員の行動指針にもなる価値観である「バリュー」を再設定する。


MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは

MVVは、概ねの定義は決まっているものの、解説本や人によって、若干定義が違うので、私たちのMVVの定義について簡単に補足しておきます。

M(ミッション):企業が社会に対して「なすべきこと」

ミッション(Mission)とは、企業・組織が果たすべき使命や存在意義を表し、なぜこの企業・組織が存在するのか、社会にどのような価値を体現するのかなど、企業・組織が目指す社会について明文化。

V(ビジョン):企業・組織が目指す「あるべき姿」

ビジョン(Vision)とは、企業・組織の理想像、中長期的な目標を表し、ミッションを実現するために、企業・組織はどのような状況になるべきか、どのような志であるべきかを明文化。

V(バリュー):企業・組織の構成員が具体的に「やるべきこと」

バリュー(Value)とは、ミッションやビジョンを達成するための具体的な行動指針、行動基準を表し、企業・組織の構成員の行動や判断の基準となる価値観を明文化。

ソーシング・ブラザーズのMVV

会社がなすべきこと「Mission」
Missionの実現のためにあるべき姿「Vision」
そして、ミッション・ビジョンを実現するための、メンバーの行動指針である「Value」を以下のように定めました。

FY2024 IR reportより抜粋

MVVの解説

ミッション・ビジョン

1年前の記事でも触れましたが、弊社(私と渡邊)は、元々崇高なミッションを掲げて、ミッションドリブンで創業された会社ではありません。

ただ、漠然と面白いことをしたいなという想いで、創業しました。
元々、前職である程度の年収を稼いだことで、金銭的な欲求がゼロになったというと大袈裟ですが、お金を目的として、仕事をすると幸福度が上がらないということには気付いていました。
やはり仕事の報酬は、仕事なんだと気付いて、いまの会社を創業しようと思いました。
その中で、渡邊と会社を二人で創業してから、自由にやりたい仕事が出来るようになって、知的好奇心のおもむくままに、色んなことに手を出しました。
創業をしてから、色々な方と色々な仕事や経験をさせてもらう中で、ブレずに楽しいと思えたのは、会社が大きくなっていると感じる瞬間でした。
今回MVVを再定義する中で、創業をしてから5年経過しても変わることなく、私と渡邊がモチベーションを感じる「デカい会社を創る」という想いをビジョン(あるべき姿)としました。
そして、ビジョンを実現するために、会社としてのミッション(なすべきこと)は、変わらず「日本をアップデート」です。
デカい会社を創るには、世の中から必要とされる会社にならないといけないので、日本に対する社会貢献の高さは絶対に必要だと感じており、MVVを再定義した今回でもミッションは変わりません。

バリュー01 ハッスル!!

今回Valueを刷新する中で、バリューの1つ目は「ハッスル!!」としました。
元々の語源としては、大和証券の社内用語で、成約した仲間を称賛する言葉として長年使われています。弊社では、渡邊をはじめとして、大和証券出身者が多いということもあり、弊社内でも誰かが成約をした際に、ハッスル!!と言って、仲間の成功を讃える文化は自然に形成されていました。

ハッスルをバリューの1つ目とした理由は、私自身の経験として、大企業に勤めていると、同じ会社の社員を仲間ではなく、ライバル(出世競争の相手)と認識をしてしまい。同期の成功を喜べないどころか、社内で同じパイを取り合うだけの不毛な争いや、足の引っ張り合いをしたりと色々なことが起きるのを見てきました。成熟期に入っている大企業の中で、勤め上げていくという意思決定の基においては、社内の出世競争に勝つことは、自分の人生に与える影響を考えると、一定の合理性はあるとは思います。
ただし、スタートアップにおいては、競争相手は社内ではなく、外に居ます。社内で競争して、勝ったとしても他社との競争に負けてしまったら、企業として存続ができません。
また、弊社では会社の経営状態が良好(売上0でも1年以上全メンバーの給与を払い続けることができます。)であるがゆえに、自分が成約をしてない間に支払われている給与は、仲間が稼いでくれてきているものだという意識が、次第に薄まっています。
やはり、弊社はスタートアップなので、仲間意識を強く持っていきたいという想いで、このバリューを設定しました。

バリュー02 勝ち(価値)に拘る。

2つ目の「勝ち(価値)に拘る。」は、事業に向き合うスタンス的な意味合いで、私と渡邊が常に意識していることです。

私は大学生の頃に、アルバイトで埼玉県の片田舎で、クルマの販売を行っていた時期がありました。
当時の顧客の行動心理として、わざわざ車でないと来れないロードサイドのクルマ屋に、アイスコーヒーだけ飲みに来る人はいません。
みんな濃淡はありますが、クルマが欲しいから来店してくれるのです。その中で、クルマを契約する人としない人が出てきます。この差を学生のときに突き詰めてた結果として、提案次第で、来店してくれたお客様は、必ずクルマを契約して帰るということでした。

これはすべてのビジネスに共通すると思っています。
前職で私がM&Aの提案アポイントを頂いたオーナー様を成約に導く歩留は全社平均の倍以上でした。(生涯会社を売却するつもりがないのに、M&Aアドバイザーに会う人はいません。いまは自分が経営者という立場ですが、興味のないものに時間を割くほど、暇ではありません。)

いま弊社で行っている事業においても、CVC・HR・MAすべてにおいて共通するのは、アポイントをくれるお客様は、弊社のサービスに興味を持ってくれていて、提案次第では、契約してくれるということです。

そして、弊社のサービスに興味を持って、貴重な時間を割いてアポイントをくれたお客様に対しては、必ず価値のある提案を行う。そのためには徹底的に準備して、絶対に手は抜かないことや、お客様に価値を提供し続けるために、自分自身が学び成長し続けることが大切だという私と渡邊の想いを言語化して2つ目のバリューとしました。

バリュー03 ダサいことは辞めよう

FY2024 IR reportより抜粋

3つ目の「ダサいことは辞めよう。」は、私と渡邊の意思決定の判断基準の根底に根付いている強力な想いです。
資本主義社会で、ビジネスをしていると、法律に違反しなければ、なにをやってもOKという人たちを見掛けることがあります。
一方で、外部から見ると、バチバチ競合している競合企業の経営者同士が、同じ業界の経営者として、通じ合っていて、お互いに持ちつ持たれつなんてことは日常茶飯事で、ドライに見える資本主義でも、実際はすごくディープでウェットだったりします。

人と人との繋がりが大切なビジネスにおいて、仁義を軽んじるような行為はしてはいけないと強く想っています。

私と渡邊は、お世話になった人たちを裏切ったり、筋の通らない意思決定をする人をダサいと思っています。
例えば、私たちの例でいくと、M&Aキャピタルパートナーズに入社した当時はM&A未経験の小僧でしたが、M&Aアドバイザーとして育ててもらいました。
M&Aキャピタルパートナーズを退職する際は、M&Aの会社を創って独立すると噂をされたり、社外の人からは、「なぜ、M&Aの方が儲かるのにやらないの?」と、何度聞かれたか分かりません。
しかし、私たちは前職を退職してから4年間一切M&Aはやりませんでした。理由はシンプルで、仕事を覚えたから、それっぽい理想を盾に中村社長を裏切って、独立するのはダサいと思ったからです。
(M&Aキャピタルパートナーズの私と渡邊の同期は、女性向けのシャンプー作ったり、インドアゴルフ場作ったりと、イケてる挑戦している同期がたくさん居ます。)


いまは弊社でもM&Aも取り組んでいますが、事業承継ではなく、日本にスタートアップやベンチャー企業のM&Aをもっと普及させたいという想いで、CVC支援や自社で資金調達をしている弊社が取り組む社会的な意義を感じたためスタートアップ・ベンチャー企業向けにM&A業務に取り組み始めました。

ダサいことは例を上げれば、キリはないですが、やはり人として、胸を張って堂々と生きていけるようになって欲しいという想いで、3つ目のバリューとしました。

2024年10月から、新たなMVVを胸にさらなる企業成長と価値提供を目指します!

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