034 猫のように生きたい
お友達からこんな言葉をかけてもらった。
「おゆうちゃんは、どんな時も焦ってない」って。
私はそれがとても嬉しかった。
私は小さい頃からマイペースで、なんだか色々遅かった。
歩くのも、走るのも、着替えるのも、人よりスピードが遅くて。
社会人になって、チームで社員旅行に行きうどん打ちをした時。
私だけ生地を作る作業がとんでもなく遅くて上司はイライラしてこう言った。
「こういうところが、あなたの仕事の遅さと繋がっているの」
とにかく人と一緒に同じことをしようとすると、
置いていかれて、自分が情けなくなる。
このマイペースさを直さなくては。治さなくては。
人生の前半は、ずっとそんな感じだった。
そんな自分と決別できたのは、20代半ばに心を壊した時だ。
積み上げてきたもの全部失って、命だけ残った時に、
人と比べることもない、人と合わせる必要もない、
そのままの私を受け入れてくれる
優しい優しい世界を 私は知ってしまった。
私はゆっくり歩き、風や足音を感じたい。
私は走り抜けるのではなく、景色を感じられる速度で歩みたい。
私は1つ1つの工程に丁寧に観察しながらうどんをこねたい。
私がスピードが遅いのではなくて、ゆっくり味わいたいのだ。
生きていることを。
人と比べる必要はない。
人に合わせる必要もない。
そのままで、いい。
そのままでいいと、言ってくれる世界で、
私は生きる。
そのままでいいと、言ってくれる世界を、
私は作る。
そんな私に、セルフイメージ=猫はやっぱりぴったりだなって思った。
誰のことも比べたくないし、ジャッジしたくない。
自分の居心地を最優先に生きる猫。
温かくて優しい場所が大好きな猫。
そこにいるだけで、人をゆるめて優しくしてくれる猫。
マイペースに生きられる人。私は猫のように、生きたい。
にゃ。
おわり
セルフイメージの話は↓これにゃ。
↓ほらこんなことできるのもやっぱりにゃ。