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『源氏物語-六条御息所の巻-』(初演)

十六夜の今宵は、久しぶりに歌舞伎座へ。
ずっと気になっていた泉鏡花作『婦系図』を拝見した。(歌舞伎座では、43年ぶりの上演)仁左衛門さんと玉三郎さんの主税とお蔦、酒井俊蔵に彌十郎さん。なんども原作を読もうとチャレンジしたけれど途中でやめてしまったので、今回は拝見出来てよかった。湯島の白梅がなんとも哀しい。


思った以上に素晴らしかったのが、竹柴潤一脚本、坂東玉三郎監修、今井豊茂演出の『源氏物語-六条御息所の巻-』(初演)、美しいセット(美術・前田剛)は、叔父が歌舞伎座で演出した『NINAGAWA十二夜』を彷彿とさせた。さすがに迫力ある六条御息所の玉三郎さん、美しく妖しい魅力の染五郎さんの光源氏。風格だけでなく温かみとユーモアを醸し出す彌十郎さんの左大臣。
秋の夜長に美しく哀れな女性の心情と素晴らしい役者さんたちの豊かな個性と確実な演技に魅了された。

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