役者としての経歴
あなたの仕事はなんですか?
そう問われると、一瞬返答に詰まる。
年数でいえば、一番長く今も続けているのは役者。
即答できないのは、コンスタントに仕事をしていないから。
日本でとある事務所におよそ6年お世話になり、
その後単身イタリアへ。
ローマのエージェントStudio Fidemiと専属契約するも、
2021年コロナの影響で一度契約は休止。
現在、役者としては個人で活動している。
活動といっても、水面下で動く地味な作業だ。
表面に現れないし、現れてはいけない。
今の状況では、実現する確証もない。
海外スタッフとは時差もあるため、テキストでのやりとりが多くなる。
締めの言葉が「現状が良くなるように…祈るばかり」というのが定型化してきた。書いていて、やるせない。
そんなわたしは、私生活でも仮面を被る。
役者経歴を隠したままでいるほうが、根掘り葉掘り聞かれずに楽な場合が多い。興味本位や話のネタ、暇つぶしのためにプライベートを詮索してくる人間に対し、いちいち正直に話していたら時間も精神も削られる。
クレジットカードの申請には、
ライスワークである「フリーター」に◯をつける。
ただ、noteでは素直でいたい。
いろいろ取り繕ったり、気をまわしたり、顔色を伺うのになんだか疲れた。
それと、単純に飢えている。
ずっと押し殺してきた感情を、言語化できないモヤモヤを、相談できる人がいない鬱憤を、抱えるのに疲れてしまった。書くことは浄化でもある。
ごめんなさい。今わたしは、自分自身のために書いている。読んでくれているあなたに向けて、ではなく、対象者は「I」ひとり。読み疲れたら、いつでも記事を閉じてくださいね。
お付き合いいただける方へ、
感謝とともに、続けます。
経歴は、ただの過去。
重要なのは、これから何ができるか?
役者だけで生きていけるのは
ピラミッドの上のごく僅か。
99%の人間は、いくつかの仕事を持っている。
それでいいと思う。
むしろ、何かをやりながら続けようとする姿勢が尊い。
本当に、それが好きだから続けるためにどうにかする。
一時期、きっぱり辞めようと思い正社員登用で働いていた。
結果、1年も経たずに身体を壊して退職した。
とっても素直な身体は、嘘を付けないらしい。
嫌なことを我慢できないらしい。
そこからは、続けられる仕事をポツポツしている。
これまでの実績は、
「判断材料の一部として」参考にされるべきだと思っている。
役者に至った経緯については、また別の機会に書こうと思う。
ここからは、主な経歴をご紹介する。
<役者での仕事経歴>
【邦画】
2015年 「駆け込み女と駆け出し男」お軽役
2014年 「僕は友達が少ない」
【イタリア映画】
2010「TARDA ESTATE(晩夏)」 ユキ役
⬇️TARDA ESTATE trailer⬇️
2012 「YUKI」Yuki役(未公開作品)
2019 原題「White Flowers」/邦題「白い花」
trailer⬇️
Amazon prime video(日本限定)で公開中⬇️
イタリアの美しい景色と空気感の中、
国際色豊かなスタッフさんたちと作り上げた映画です。
たった2年の間に、海外で撮影をすることが
いかに貴重で恵まれた状況だったか…
いろいろな都市をめぐって撮影できたことが奇跡のように思えます。
▷エピソード
英語・イタリア語・日本語の3カ国語で演技するため、
撮影前はあらゆるところに手書きのセリフメモを貼り、
発音に囚われずに演技ができるよう準備をしていたことを覚えています。
とはいえ、やはり2年前の自分の語学力を見ると、
「今ならこう言えるのに!その発音は…ニュアンスは…」
など、個人的に突っ込みたくなる気持ちはありますが、
あの時のベストはあれだったのだ、
と仏の心で見守ることにしました。
演技の仕方についても、2年前の自分と今では
もう別人だと思っているので、
同じ脚本でも今演じたら違うキャラクターや表現になるだろうなと思います。
役者はあくまで作品の構成要素の一つ。
いろいろな才能・個性・特質が入り混じった
あの瞬間にしか作れなかったものたちが納められている
宝物のような作品です。
【TV関係】
関西テレビ
「よ~いドン!」三屋裕子さん役
「マルコポロリ」小原正子さん、アグネスチャンさん役
MBS毎日放送
ワンミニッツストーリー第一話「あの人と乾杯」10月9日放送
NHK「歴史秘話ヒストリア」
2010 大奥編 桂川てや役 /2011 竹久夢二編 笠井彦乃役
NHK-BS
2010「仲麻呂の乱」リポーター
関西NHK
「あほやねん、好きやねん」月曜日 開門コトバ塾のコーナー
関西テレビドラマ
2012 「呪報2405」森山雪役(DVD発売中)
【CM】
2011 パチンコ・マルハン 声・ヒトミ役
2012 金氏高麗人参
【舞台公演】
2013. 11.22~24@Osaka シアトリカル應典院
グルポ・デ・マロ 第11回公演「地平線上の太陽」 国分 果林役
2013.6.21~23@Kyoto,元立誠小学校講堂 夕暮れ社 弱男ユニット様、客演 「夕暮れ社 海のリハーサル!」
2013,1.25~28@Kyoto,元立誠小学校音楽室 夕暮れ社 弱男ユニット 客演 「夕凪アナキズム」
2010@東京吉祥寺スターパインズカフェ 「手のり侍」 大石主税役
2010@大阪歴史博物館講堂 「ごちそうさまってファルフィアが笑った」ナサカ役
2009in→dipendent theatre 2ndSTAR☆JACKS ac♯003 「BORN TO SHINE」おきぬ役
2009大阪 カンセイの法則客演「運命的な人たち」ナンシー役
2008 初舞台 同志社高校講堂 劇団6.89公演「東京タイタニック」主人公の妻役
1人の人間が、いくつもの仕事をする時代。
生きるためのライスワーク、一生続けたいライフワーク。
正直、今の収入のほとんどはライスワークです。
それでも、やりたいことがある。
これからも幅を広げていきたいし、いろいろ変えていくつもりです。
それでも役者は、わたしのライフワークのひとつです。
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