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椅子とめぐる20世紀のデザイン

籐を使ったり曲木の技術を進歩させたり
天然素材の限界にある意味縛られていた椅子のデザインにおいて、
金属のパイプの使用、というのは革命だったらしい。
言われれば「なるほど」。

戦時下で負傷兵の骨折の添え木から合板を曲げる技術が発展した、とか
飛行機のシートを作っていたところからヒントを得た、とか
デザインの考え方が、政権の戦争への考え方と直結していた、とか
そういうキャプチャーを見て、
“素材も技術もデザインも、
社会と密接に関わっている”という
当たり前のことを再認識させられた。

とにかくキャプチャーがとても充実している展覧会。

名作椅子と聞いてまず思い浮かぶマッキントッシュのヒル·ハウス。これが木製、という驚き…。パイプ出現前の時代のデザインだとは。
人間椅子(笑)
一番奥の黒い四角いのが、パイプを最初に素材として取り入れた椅子。手前右の黒いカーブの椅子はフランク·ロイド·ライトもデザインに関わっている。
所々で、その国その時代のデザインでこういったコーディネートがされた部屋の展示があるのも◎。部屋の小物や家電も基本全てその時代のもの!
名作椅子の食卓。正直キャプチャーを読むのが疲れる。贅沢な悩み。
当時の小物の展示もある。かわいい!
名作椅子に座ってみよう、のコーナー。真ん中の四角いタワーは、ライトがデザインしたルームライト。いかにもライトっぽいデザイン。


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