論文の探し方
こんにちは、おゆ先生です。
卒論に取り組む学生さんから「論文をネットで探したけど全然出てこない」と相談されました。検索ワードを聞いて、私が検索したら一発で出てきたので「なぜ?」と詳しく聞いてみたら、Yahoo!やGoogleなどの一般的な検索サイトに3つくらいの単語を入れていただけでした。
そりゃ出てこないよね。
せめて論文集の名前か学会の名前も入れて検索するか、論文タイトルを一字一句省かず検索してもらえればたどり着けるかもしれませんが、単語を一般的な検索サイトで検索しても論文は出てこないでしょう。
では私が検索したらなぜ一発で出てきたのでしょう?それは論文公開サイトで検索したからです。例えばJ-STAGEがそれに該当します。他にはCiNii Researchなどもあります
このサイトを知っているか否かだけで、論文検索の効率がだいぶ向上します。もちろん、自分の専門分野の学会の公式サイトから論文公開ページを見てもらっても大丈夫です。
まずは何をしたら?
理系の研究室であれば、過去の卒論が保管されているはずですので、まずはそれを読みましょう。序論と結論だけでいいので、色んなものを読むといいと思います。
その中で気になったものがあれば、序論と結論以外も読んで、参考文献のページに書かれている論文を論文公開サイトで探して読みましょう。さらにその参考文献にある論文をーーーと探していけば、関連論文が芋づる式に見つかります。
論文内容だけでなく
論文にどんなことが書かれているのかがもちろん最も大事ですが、誰が書いたものかも見ておいてください。どの論文にも著者になっている教授がいます。その教授は、あなたが知りたい分野での先駆者です。また、指導教員とのゼミでも「あの先生のこの論文を読んで〜」と言えば話が早いでしょう。
海外文献にぶち当たったら
読みたい論文が海外のものだった場合、たいていのものはネット上で公開されていると思いますが、課金が必要な場合もあります。もちろん公開されていないものもあります。そんな時は大学図書館に行きましょう。古い論文でも閉架にだいたいあるので、必要なところだけコピーしましょう。論文集の名前と発行年月も忘れずに!
それでも見つからなかったら、図書館の職員さんに相談です。他の図書館にあれば取り寄せてもらえます。
卒論をまとめる時に
卒論に取り組み始めたばかりのころに読んだ論文は、必ず保存しておいてください。年度末に文章でまとめる際に、また調べ直すのは大変です。ゼミ資料を作る時にマメにまとめておくと良いでしょう。数カ月後のあなたを助けるのは今のあなたです。