見出し画像

「入試」と「就活」に挟まれた中間的期間

こんにちは、お湯先生です。
最近はスキマ時間でこの本を読み進めています。

1年以上前に買ったのに、少しだけ読んで積読されていたものを発掘して読んでいます。

キャンパスの必要性が述べられている章にこんなことが書いてあって、ハッとしました。※コロナ前の話です。

つまり、大学が「入試」と「就活」に挟まれた中間的期間に過ぎず、しかも履修科目数が過多で、カリキュラムが概ね学部ごとに閉じられている日本の大学の仕組みのなかで、授業のオンライン公開は、大学の広報戦略という以上の意味を持ちにくい。

「大学は何処へ 未来への設計」吉見俊哉

そうか、そういう捉え方もあるのかとハッとしました。確かに四年制大学なら入試終了から就活開始までは2年間程度で、表現としてはなかなか的を射ていると思います。

コロナ前だと、オンラインで授業をしようとも思わなかったし、いくつかの大学でオンライン公開をしているのは知っていましたが、別に見ようとも思っていませんでした。

でもコロナ禍で必死にオンライン対応をして出た個人的結論は、キャンパスに集まって対面授業をすることが最も教育効果が高いと考えています。実験や実習だけでなく、座学もそうです。カリキュラムに掲載した内容を教えることだけが大学の教育ではありません。

中間的期間は短いかもしれませんが、そのぶん密に、何でもやってみるという意識で過ごす必要があります。そのために色々と教えたり話したり笑ったり、キャンパス内でたまたますれ違って井戸端会議を始めたりすべきです。

オンラインの良さを知ったからこそ、この中間的期間はキャンパスに来て欲しいのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?