
読書をしよう!小説を読もう!人生が豊かになる!
本屋さんが少なくなっている
街の本屋さんが少なくなっています。
2003年度に2万800店あった書店が23年度には1万918店と半減しています。(日本出版インフラ―調べ)地域に書店のない無書店自治体も26.2%と4分の1以上にのぼっています。
国も経済産業省の大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」を昨年立ち上げ、書店の支援を行っているそうですが、目立った成果が見られていません。
理由はいっぱいあります。
1.アマゾンなどネット書店の普及
2. 1000円の書籍を売って200円の低い利益率
3. ネットの普及で週刊誌が売れなくなり、
定期的に書店を訪れていた客の減少
4. 書店経営の諸経費の値上がり
5.電子書籍の普及
6.スマホなどで簡単に情報収集が
できるようになった
等です。
文化の衰退を引き止める流れ
書店の減少で最も憂うるのは文化の衰退です。
人が豊かな生活をするためには、経済と文化が両輪です。文化が衰退すれば、国が亡びるといっても過言ではありません。
NHKの大河ドラマで、去年は「光る君へ」で源氏物語の作者、紫式部、今年は「べらぼう」で江戸時代の出版産業の立役者、蔦屋重三郎と本と大きな関わりのある二人を登場させたのは、潜在的に本の文化を盛り上げようという流れがあったのだと思います。
この流れを大切にしなければなりません。流れに乗って対策を立て、実行していけば、書店減少もくい止められると私は確信します。
それには、上にあげた理由以上に根本的な減少理由があります。
読書離れです。
読書離れを防ぐ準備はできている
2023年度の文化庁の調査によりますと、1か月に本を読まない人が、前回の2018年度の47.3%から62.6%と大幅に増え、半数を超え驚きの結果です。
読書離れは前述の理由に含まれる、ネットの普及などが大きく影響を与えていると思われますが、本に関わる主人公の大河ドラマの放映などで、本を読もう、読書をしようという流れにもっていく、準備はできてきています。
日本の漫画やアニメなどのコンテンツ産業は海外から高く評価されており、書店はコンテンツ産業発信の大きな柱になりうる媒体であり、その相乗作用で、書店の活性化が促進されます。
このコンテンツ産業の世界の市場規模は135兆円にのぼり、半導体産業の77兆円を大きく上回っており、コンテンツ産業をうまく使えば、書店減少をくい止められます。
国や自治体に提案
国や自治体、書店振興プロジェクトチームの本気度が問われているように思います。
私は国や自治体に生涯、読書を促す以下の政策を提案します。政策を実行に移していけば、読書する人も増え、書店も増えていきます。
・未就学児の乳幼児には「読み聞かせ」についてのアドバイス、援助をする、絵本購入の補 助や図書館利用を使いやすくしていく制度の創設。
・幼稚園や保育所では、読書タイムの時間を必須化する。
・小中学校では毎月一回読書の時間を設け、その月に読んだ本の感想を発表し、意見をかわす。本は学校の図書館や書籍購入補助制度をつくって利用 する。
・高校では図書館司書の授業を月1回設ける。(内容はそれぞれの司書に任せ る)
・各年代ごと、学年ごと、自治体ごとに読書感想文コンクールを実施する。
全国版読書感想文コンクールも年代ごとで実施する。
その他、利幅が低い書店の経営を助けるために、キャシュレス決済手数料の引き下げや書籍の消費税をなしにするなどの方策も併せて行ってほしいです。
本の中でも実用本などすぐに役立つ本が目立っていますが、文化や教養は小説やノンフィクション作品にあると私は思っています。
小説を親しむためには芥川賞と直木賞の受賞作を読む
ここから先は

70歳を過ぎても青二才
私は現在74歳ですが、青臭いといわれます。個性だと思います、長所であり、短所です。この青臭さと、私だけが歩んできた74年の経験、体験をもと…
サポートお願いいたします! より良い記事を書くために、有効に使わせていただきます。がんばります!