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フォロワー600人のへなちょこ作家が初デザフェスで10万売った話

ご覧くださりありがとうございます。
イラストレーターのOYONEE.です。
先日11/16.17の2日間、東京ビックサイトにて行われたデザインフェスタに初めて一人で初参戦してきました💪

以下振り返りや今後の目標などをつづりますが売上や経費なども明記しますのでクリエイターのお金のお話が苦手な方は読み飛ばしてください。

デザフェスの準備〜当日2日間の記録をVlogにまとめましたのでよければこちらも見てもらえたら嬉しいです🌈


本文はとても長いので赤字か、黒字か?売上はどうだった?が見たい方は目次の「デザフェスで使ったお金」ら辺から読んでください。
(数字だけでも見てくださる方大歓迎です!ありがとうございます)

この記事はこんな方に向けて書きました。

・デザフェスに出てみたいが自分が出れるか不安な方
フォロワーが少ない、知名度が無い、けれど商品が売れるのか?と思っている方
デザフェスで新参者のイラストレーターがどのぐらいの売り上げたか気になる方
地方からの参戦でどのぐらい支出がいるのか知りたい方
イベント出店で赤字なのか黒字なのか気になる方

デザフェスや対面イベントに良く出ている方にはあまり参考にはならないかもしれません。
私のように初めての大きなイベント参戦を不安に感じている方の背中を一人でも押せたらいいなと思って記事にしました。

・自己紹介

まず自己紹介させてください。
大阪在住のフリーランスのイラストレーターです。(歴3年目)
普段はクライアントワークや個人案件、配信業などをして暮らしています。
子どもが2人います(小学生と保育園)
今年の初めにこの絵柄で自分の可愛いを発信して行きたい!と思い立って今までとは違う絵柄の「OYONEE.(およにぃ)」というブランドを立ち上げました。


OYONEE.のSNSの現状は

Xフォロワー610人
Instagramフォロワー192人
YouTube登録者数 64人

とてもフォロワーが多いとは言えない状態です。
唯一4桁なのは17LIVE(配信アプリ)の1300人ぐらいでしょうか。
それでも人気ライバーには程遠い数です。
こんな状態でもなんとかたくさんの人に見てもらいたい、あわよくば黒字にならないかと試行錯誤してデザフェスへ挑みました。

・デザフェス出店のきっかけ

去年、イラストレーターユニット「てくてくフィーカ」としてグループで出店していたのですが詳しいメンバーにおんぶに抱っこ状態でただ立っているだけになってしまいました。(みんなありがとう🙏)
それでも初めて自分の目で見た「デザフェス」の楽しさに当てられ、自分の展開するゆめかわいいブースを出してみたいと思い今年は一人で申し込んで見ました。
(大激戦の抽選でしたが運よく当選しました。ビギナーズラックというやつかもしれません)

・初めてのデザフェス出店で戸惑った事

初めてのデザフェスは申し込むものがめちゃくちゃ多くて大変でした。

・ブースの申し込み
・レンタル机や椅子の申し込み
・荷物の搬入、搬出の申し込み(これもネットで申し込む。知らなかったの
でぎりぎりになり焦った)
・新幹線の手配
・ホテルの手配
・在庫どれぐらいいるのかわからない
・子供二人を父親に見てもらうので数ヶ月前から「頼むよ、本当に、頼むよ」と念押しのお願い。

レンタル机や椅子の申し込みは期日までに、デザフェスとは別の指定サイトで申し込みました。これであっているんだろうか?と10回ぐらい見直しましたが現場に到着するまでずっと不安でした。(ちゃんと出来てました)

難航したのはホテルの予約と荷物の搬入。
東京の地理がよくわからず、乗る電車やイベント時間、宿泊費などを100回ぐらい見比べて丸1日かけて予約しました。
ホテル代が想像以上に高くて自分の初めの予算ではカプセルホテルしか取れなくて予算を上げ、割引のきくサイトから踏ん張って取りました。(ありがとうbooking)

荷物の搬入の締切がイベントの5日前までなのでそれまでに売るものと什器の最終確認、梱包をしないといけません。
ネットで申し込むので段ボールの大きさもそこで指定しないといけません。
もうてんやわんやです。みんなこんな事してるのか!?と思いながらドタバタで準備、申し込みをしました。

・出店前に決めたこと(目標)

初めにブースの全体のカラーを考えました。
・淡いパステルカラー以外置かない
・遠くからみてもわかる登りを立てる
・紙やアクリルなどだけではなく異素材の組み合わせのものを置き売り場のボリュームや情報量を足す
・作って楽しいものを時間の限り作りまくる!
・できれば黒字!(大事)
・風邪をひかないように健康管理(大事!!)
・売れなくてもガッカリしない。(出会いがなかったと思おう)

今回は予算オーバーで壁を借りずに大きなタペストリーを持って行きました。
前回の名古屋のイベント用に作っていたのでそれを今後もしばらく使うと思います。このタペストリーを見たらぜひお声かけていただけたら嬉しいです!

名古屋のクラフトマーケットのブースの写真

搬入の荷物を送った後はギリギリまで原画を描き、焦りながらも楽しい時間を過ごせました。

はたして売れるのか?
自分の「スキ」は通用するのか?
どのぐらい売れるのか?
全く想像つかない状態でしたが全体の何割かを売れば黒字になるよう計算して持っていく数を決めました。
(高い商品はちょっと弱気になってしまい少ししか作らなかったのはもったいなかったかもしれません)
赤字か黒字かは以下をご覧ください。

・デザフェスまでにやったこと(準備や作戦)

  • 新作グッズ作成

  • 机にかける布を発注

  • Youtubeや17LIVEなどで製作過程を配信、宣伝。

  • 途中経過もガンガンSNSへ乗せていく

ずっと憧れていた机の上にかける布を追加で発注しました。
かわいい!とてもお気に入りです。


グッズの製作過程はSNSや配信で毎日のように発信していました。
一度や二度発信したところで自分のSNSなどでは数人にしか届かないと思っています。
実際いいね数は毎回10ついたらすごくいい方、インプレッションも250行けば良い方です。
(机の布は奇跡的に40いいね以上いただきました…嬉しい)
制作過程やイラスト、商品のストーリーを見ていただくことで欲しいな、かわいいなと少しでも思ってもらえたら嬉しい。
製作過程を残すことで購入してくださった方が後で見返して「こうやって作っているのか、描いているのか」とさらにグッズや作品に愛着を持っていただけるといいなと思って頑張って発信していきました。

・デザフェスで使ったお金

  • ブース申し込み金 24000円

  • レンタル机、椅子 4290円

  • 新幹線、交通費、ホテル代 約50000円

  • 新作グッズ作成費 約37000円

  • 什器や机の布製作費 約5000円

  • 2日間の食事代 約3200円

  • 搬入搬出費 約10000円(往復)

  • 合計133490円

新作グッズ代は持っていっていない全在庫分が含まれます。
大きなタペストリーは前回のイベントで作ったので除外
什器は100均のものをほとんど駆使しました。

食事代は友人との晩御飯代、パンやコーヒー、一口で食べれるSOYJOY的なものが含まれています

・デザフェスの売上

売上は以下の通りです。
イベントでの対面物販 95850円
通販 約46000円
合計 141850円

売っていたものは200円〜2500円の紙ものやアクキーのグッズと
2000〜5000円のミニ原画です。

経費 133490円ー売り上げ 141850円=収益 +8360円
く、黒字です!
めちゃくちゃ嬉しいです!

イベントだけの売り上げを見ると完全に赤字ですが、通販でなんとか巻き返せた形になりました。(購入してくださった皆様本当にありがとうございます)

しかし自分では初出店にしてはとても頑張ったかなと思っています。
何より大阪〜東京の遠征費の50000円がもしなかったら?
関東に住んでいたら?この分を考えるととても大きい売上だったのでは?と思います。
晩御飯に肉を食べなかったら?は除外させてください。
会いたかった友達と数年ぶりに会ったのです。その辺は何卒…

友人と食べた肉
帰りの新幹線での夕食

もちろん他の人気作家さんや常連の皆さんはもっともっと売上があるかと思います。
でも自分で頑張って赤字にならないように計算して、売れるか売れないかもわからない初めての参戦でここまで奮闘できたのは自分を褒めたいと思います。

もちろんたくさんの方がブースへきてくださりグッズの購入や応援、お話をしてくださったから出来たことです。本当にありがとうございました。
また、2日間早朝から寝るまで子どもを見てくれた夫と、賢くしてくれていたこども達にも感謝を伝えました。

差し入れも本当にありがとうございます!
嬉しかったです。

通りすがりの人も「かわいい」「かわいい」と足を止めてくださり
「一生分を前借りで誉めてもらったのではないか?」と思ってしまうほどに嬉しかったです。自分の考えたキャラクターやグッズが目の前で売れて行くのは夢のようでした。
たくさん勉強させていただきました😭!

・良かった点、気づき

・海外の方に沢山買ってもらえた&見てもらえた。

一番大きかった点は海外のかわいいもの好きさんが何人も立ちどまったり購入してくださった!
これは本当に大きな気づきでした。
ほとんどの方は日本語がめちゃくちゃうまい!ので日本語でコミュニケーションや情報交換をしたり出来ました。

海外の人にウけるはず!と以前から考えていて、YoutubeやSNSも英語訳を付けるようにしているのですが、今回のことで自分が考えていたターゲット層を実感できました💪

売り場の色や雰囲気を統一していると初見でも立ちどまってもらえる

前にも書きましたが売り場の色をパステルカラーで統一しました。
什器、小物、器なども探しに探しました。
小さなブースの設営の実績はほとんどないですが、自分は仕事でアパレルの企画として展示会の設営やブース決めを過去10数年行ってきました。その辺りが役に立ったかもしれません。

自分の描くパステルカラーの世界観は大きな空間にポンとおくと視認性が悪く、見てもらう事すらできないと思い、タペストリーから机の布、売り物全てをワントーンで揃え、ブース全部をパステルカラーの塊のような展開にし、遠くからでも「何やらかわいい空間」と感じるようにしました。

なので前を偶然通った人たちが雰囲気で寄ってきてくれたのはありがたかったです。

パステルカラーとキラキラの売り場

・配信のリスナーさんや配信仲間と沢山会えた
私は17LIVEという配信アプリとYoutubeにて週3〜4の頻度で配信をしています。
イラストやグッズの製作過程を見てもらいながら「デザフェスに出るよ〜」と毎回、毎時間宣伝していました。
そのおかげか、沢山のお世話になっている配信仲間やリスナーさんが遊びにきてくれました。
商品を購入していただけたり沢山お話できたりしてとても嬉しく楽しかったです。


・場所がよかった(運)

今回はイラストブースA-314、入口から入ってすぐの場所の配置でした。
人が流れやすい場所だったのかもしれません。本当に沢山の方がブースの前を通ってくれました。


・Youtubeのチャンネル登録をしてもらえた

前回の名古屋イベントでも行った「チャンネル登録でステッカープレゼント」企画。
名古屋のイベントよりも確実にステッカーが配れました。
チャンネル登録者数は
・出店前→63人
・出店後→105人
約40人の人にステッカーが配れました。

来場者数の母数の違いはもちろんですが海外の方にも登録いただけたのと、二つ返事で登録してくださる方ばかりでした。本当にありがたい。
クラフトマーケットは客層のせいか?「ユーチューブしてないです」や「YouTubeはちょっと」という方が結構いました。
TikTokならまた違ったかもしれません。

・現在庫分は全部まかなえました

今回の新作グッズは今回のイベントで在庫分も全てペイできました。
いま手元にあるポストカードやステッカーの在庫分は全てお金が手元に戻ってきているので、また次回新しいグッズに心置きなく取り掛かれそうです。

・今後の改善点

・「壁」をレンタルしたい

予算的に厳しいですがやはり「壁」をレンタルしたい!
自分の表現したいお部屋のような売り場にもっと近づけたいです。
壁1枚借りるのに1ブースを借りるぐらいの値段が必要です。
先ほど記載した通り遠征費で結構な赤字なのですが、次回は売り上げでなんとか賄えるように頑張りたいと思います。


・手持ちの荷物を減らす

今回は什器と、先にできているグッズを少しだけ80サイズの箱に入れて送りました。その後入り切らなかった什器を(帰りは買ったものなどが増えて100サイズの箱を追加で送り返しましたw)大きなカバンに詰めて手持ちしました。
おかげで体がバキバキで次の日はフラフラでした。
大きめのキャリケースを購入するか、大きい箱を搬入搬出できるぐらい売上を伸ばせるか…考え中です。


・価格の大きいグッズを増やす

数百円の紙ものを何十個も販売するのは今回もしましたがそれプラス
大きめの原画やグッズなども充実させて行けたらと思いました。

初見の方、通りすがりに購入してくださる方向けに手に取りやすい金額のものを置くのはもちろん、古参のファンや活動を応援してくださる方向けにもっとたくさん商品を揃えられたらと感じました。

今回は原画を少ししか持っていけず二日目にはほとんど選べない状態でのスタートだったのでとても反省しています。

もちろん原画が全部売れるわけではないですが選択肢がないと手に取りずらい、目をひきにくい、など余計に買いにくいのではと感じました。


・2時間でもいいので売り子をお願いする

もちろん交通費や時給はかかってきますが、ブースを回る間や少し休憩したい時に誰かが売り場にいて欲しいなと感じました。
ありがたい事に自分めがけてきてくださる方がいらっしゃるので本当はずっと売り場にいたいですが、二日目の午後などフラフラで結構大変でした。
要検討です。


・名刺が少なすぎた!

名刺はいつも50〜100刷っても全然無くならないので100枚ぐらい持っていきました。
人が多すぎて、1日目の早い段階で名刺がなくなってしまい2日目は名刺なし。
「名刺はないですか?」とたくさん聞かれてしまいました。
大切な出会いがあったかもしれません。反省です。
次回は500ぐらい持っていこうと思います。

帰ってから慌てて1000枚刷り直しました。


・お釣りの100円玉がなくなった!

これは2日目ですが、用意していた100円玉のお釣りが切れてしまいました😭
これはまずいと仲良くしてもらっている作家さん達に助けてもらう始末…本当にその節はありがとうございました。
今後もっともっと思っているよりもお釣りを用意しておきます。

最後に

長いレポートを読んでくださりありがとうございます。
今回はたまたまブース、場所、来場者などが自分の描く世界とマッチしただけかもしれません。
イベントによっては関西で開催でも赤字、などになるかもしれません。

それでもこうやって沢山の人に見てもらえる機会をいただけたこと、デザフェスの楽しさを体感できたこと、関わって下さった皆様に本当に感謝しています。

これからイベントやデザフェスに出てみたいという作家さんの何かの参考になったらとても嬉しいです☺️

ほんっとうに楽しかった〜!
受かるかわかりませんが来年の冬のデザフェスも応募したいと思います💪


【イベント情報】

▶︎メルメリィマーケット(仮)
大阪難波
2025/3/29〜30
両日参加(受かれば)


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