言葉が出ないなら踊って伝えればいい
前にブルーピリオドという漫画を紹介しました。
そのような、何かに熱中している人の葛藤をセンシティブに描いている作品は多いと思います。しかし、その職業やジャンルはさまざまです。
音楽や美術、小説家、サラリーマンなどはすぐに思いつきますが、今回紹介するのは、「ダンス」に熱中する高校生の話です。
ワンダンス 作者:珈琲
高校生と言っても、ダンス部に珍しい男子高校生です。
ざっくり概要を・・・
作者:珈琲
出版社:講談社
既刊:2巻(1巻は2019年5月発売)
作者の他の作品:のぼる小寺さん
余談ですが、同作者の「のぼる小寺さん」が実写映画化するらしいです。
少しばかり楽しみです。。
この作品の惹かれるところは、
吃音症+ダンス
主人公の花木くんが、吃音症でうまく話せない中、高校生ダンスに出会うことで自分を表現できるようになっていくという成長物語です。
この方が主人公の小谷花木(カボ)くん。吃音であるが、友達や運動神経に恵まれており、一見充実した学生生活を送っている。
そしてこの方がヒロインの湾田(ワンダ)さん。
花木くんをダンスの道に導いた張本人であり、ダンスでは実力者。
この漫画の凄いところ
・ダンスシーンの躍動感
・ダンスが全く分からなくても基礎を教えてくれる。
(実在する高校のダンス部や、ダンス関係者に取材したらしいです)
・キャラの個性がいい(部長がめっちゃいい人です)
躍動シーンです。こんな感じでダンスしてるシーンは結構出てきます。
「作画大変そー」って思います。
この作者の他の作品にも共通するのですが、線が綺麗だなーと思います。だからこの躍動感が出せるのだと思います。
正直、まだ二巻しか出ていないので、内容の展開はそんなにないです。笑
そのなかでも、二巻までの見所としては
・花木くんが一人でダンスめっちゃ練習するシーン
・花木VS伊折(先輩)のダンスバトル
ですかね、、、
特に、ダンスバトルの回はめっちゃ興奮します。あと、今までとんとん拍子で来ていた展開が急ブレーキします。笑
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ここからは感想です。
ハンディキャップ抱えた人の物語ってすごく胸を打つところありますよね。
吃音症には一回結構調べていた時があって、きっかけはyoutubeでみた吃音症ラッパーの少年の達磨くんを見てからです。(一応リンク貼っておきます)
https://www.youtube.com/watch?v=qVL6H_Gt38c
「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、」って反町隆史が歌っています。世の中への反骨として達磨くんは吃音であることをラップで音楽にしました。
「吃った俺を笑ったコンビニの定員 この野郎。笑いたきゃ勝手に笑ってろ
お前の馬鹿にした吃音を武器に 絶対にお前よりも幸せになってやる」
(達磨くんの歌詞から抜粋)
生きずらさは当然感じているはずなのに、それを武器にできる心の強さには感服しました。
この漫画の話に戻りますが、吃音だからダンスという手段が際立って見えるのだと納得しました。
文句ではないんですが疑問なのが、この漫画に出てくる高校は田舎にある設定なのですが、なんで田舎なんだろう。東京だったらもっと吃音の”窮屈さ”みたいなのが際立つのではないのかなと思いました。
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拙い文章でしたが読んで頂いてありがとうございました。
まだ巻数も少ないのでまだまだ追い付けると思います。
興味がわきましたら是非買って読んでみてください。