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【読書感想文】「チーズはどこへ消えた?」 スペンサー・ジョンソン
留学中に寂しくなると、日本のYouTubeを見たり、本を読んだりしている。
何冊か読んだが印象に残ったため感想文を書いておく。
※ネタバレあり。
起:なぜこの本を読んだのか?
元々話題になってたのは知っていた。
初めて手に取った時は、読もうかなと思って2,3ページ読んだけど、翻訳された文章に苦手意識があり、途中でやめた。
先日、友人とおすすめの本の話をした時にこの「チーズはどこへ消えた?」をおすすめされ、やっぱり読んでおくべきか!と思い、本格的に読み始めた。
読み進めると、翻訳された文に特に違和感なく読み進めることができた。
本の内容としては、「チーズはどこへ消えた?」という絵本のような物語とそれについて討論し合う。
この本一冊で、物語と物語についての討論までできるのだ笑
私は好きな物語や理解ができなかった物語について討論したり、他の人の感想を読むのが好きなのでなかなか面白い本だなと思った。
承:物語、「チーズはどこへ行った?」の感想
共感と、「やっぱそうだよな〜」と改めて痛感。
まず共感したのは、「変化を恐れる」というところ。
身勝手な想像だが、世の中の充実してそうに見える人や色んなことに挑戦してる人って、変化を恐れることなく挑戦しているように見えていた。
もちろん実際に恐れを感じない人もいるかも知れない。
私は変化が苦手だ。大の苦手だ。
苦手なくせに変化がないと心が死んでしまい、結局変化を求めて行動する。
人生を振り返ると、強制的な変化がいくつかあった。
学校関係(入学、卒業、転校、行事)
新しい友達や環境で勉強が始まる。
学校といえば行事もひとつひとつの変化だ。習い事
家族から強制的に習うものもあれば、自分から習うものもある。
習い事をしない家庭もあるのでこれは人による。冠婚葬祭
親戚や家族が亡くなったり、入院したり、結婚したり、これもまた変化だ。
ある日突然起こる大きな出来事で、私が1番苦手とする分野だ。
こんなところだろうか。
個人的には強制的変化は人生におけるかなり大きな変化が多いため、それに遭遇すると大ダメージだ。
かと言って、社会人になって半強制的変化が少しずつ減ったり、その変化に慣れてきたりすると退屈してしまうのが私の性格らしい。
だから私はヘムのままではいられないし、スカリーのようにすぐ行動にも移せない。
どちらかと言うと、このままじゃダメだと感じて少しずつ行動を起こすホーだ。
私が欲しいのはスニッフの技術。
すぐに変化に気づくこと。
周りの変化もだけど、自分の変化にも気づきたい。
行動を起こすことでホーの精神状態や考え変わっていく姿がまさに自分が今留学で体験していることそのものだった。
そしてこの言葉「変化を楽しもう」
これが何より大事だと思った。
留学に慣れてきてはいるものの、不安は絶えない。
早く日本に帰りたい気持ちも変わらない。
その中で私はこのオーストラリアを楽しんでいる。
難しいかも知れないが、この不安ももっと楽しめたらいいなと思う。
転:ある集まりでの会話を読んで
お話を読んだ後に、この物語について討論する。
私には先にも書いた感想を持った。
まずは自分はどのキャラクターか。
私はホーかな。
誰しもがだいたいホーかヘムみたいだった。
しかし、社会においてヘムは望まれないとのことだ。
日本はどうだろうか。
公務員や大きな会社では古い考えがまだ這いつくばっているのではないかと考えてしまった。
もちろん一概にはいえない、リモートワークや週休3日制度などは大手の会社から導入している。
日本の社会は新しいことを取り入れたいと考えているが、高齢化社会のため、なかなか変化を好まない。
オーストラリアに来て、日本はまだまだだなと思うことが結構ある。
印象的だったのは、誰しもが変化を求めているがそれに恐怖を感じているということ。
恐怖を感じているのは1人しかいなかったが、正直、それを恐怖と思っているのかどうかもわからないとのこと。
私は分かりやすく体や精神状態に変化への恐怖が出てしまうのでもしこの場にいたら真っ先に手をあげていただろう。
また、新しいチーズとはなんなのか、古いチーズとはなんなのか。
この「チーズはどこへ消えたは?」は社会のさまざまなことに当てはめて考えられる。
人間関係もまた新しいチーズと古いチーズに分けられるのである。
古いチーズというのは、腐り始めている、足を引っ張るもの。
新しいチーズというのは、変化を求めた結果得られたもの。
人間関係でも腐り始めたり、足を引っ張り始めたら切らなければならないとのこと。
難しいところではある。
しかしアンジェラの発言
「そもそも関係を腐らせてしまう環境に問題がある、環境を変えれば関係も変わる」
これは確かにそうなのかも知れない。
近づきすぎても離れすぎても、ずっと同じ場所で同じことをしていたら確かに腐る。
いろんな人の意見を聞くのは本当に面白いなと改めて思う。
結:全体を通して
普段本を読むのに1週間かかるのだが、この本は3日ほどで読み終えた。
メルカリなどで実物を見たところ、それほど分厚くなさそうで読みやすい。
私は変化をしたくないけど、変化がないと退屈してしまう、ただ変化に対する耐性がなく、とりあえず最初はめげてしまう。
留学へ行くのはいろんなタイミングがあったが、結局、自分にとって大きすぎる変化が怖かったから先延ばししてしまったのかも知れない。
変化は常に訪れる。
変化を楽しもう。
この言葉が好きだった。
変化は常に訪れるから、変化する方を選択した方が安全。
今までに考えたこともなかった。
変化をする方は危険が伴うという考えの方が強かった。
安全か…
難しいところではある。
物理的危険(リスク)は伴うはずだ。
その先を見るか、今を見るかなんだろう。
島田秀平さんの話こんなことがある。
とある人が瀕死で閻魔様のところへ行ったそう。天国に行くか地獄に行くか決める際に、小包の大きさで決めていたらしい。
その小包とは、その人が人生で体験したことの量を示しているらしい。
簡単にいうと「そうなんだ!初めて知った💡」
という関心した心の変化が多い人が天国に行ったそう。
スピリチュアル的話だし、本当かどうかはわからないが、もしこの話を作った人がいるなら、この「チーズはどこへ消えた?」の作者と気が合いそうだ。
私も大学生くらいの頃だったか、「後悔」が増えた。
私の人生後悔ばっかりだなと考えた時に、
誰かと「やらない後悔よりとりあえずやってみよう!」という話になり、それを心がけている。
この本を読んで、変化を求めるのは間違いじゃないということを教えてもらえ、また変化は怖いものだが常に起こっているもの、それに気づき楽しむことが大切だと知った。
まだ続く留学生活、この辺を意識して頑張っていきたい!