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母親再度入院となりました その2
こんにちは。
介護のつぶやきです。
老健さんにお借りした車イスをお届けがてら看護師さんが書いてくれた先生へのお手紙を預かるためにクルマを走らせます。到着後看護師さんにお礼と現状をお伝えしてとんぼ返りでドラッグストアで前開きタイプのオムツを買って中京病院に到着しました。
看護師さんにオムツと老健さんからのお手紙をお渡しして、先生の説明がすごくおおざっぱだったので、母親に脳梗塞が出来て血がたまったとのことでしたが、実際のところはよく分からなかった旨お伝えしました。
「ちょっとお待ち下さい」
ナースステーションの中に入りパソコンを見てから電話をかけて「分かりました」と言って電話を切って戻ってきました。
「担当の先生が説明におみえになりますのでこちらでお待ち下さい」
え”先生呼びつけちゃった?!申し訳ありません。
そうこうしてるうちに先生お見えになりました。
「お母様の脳の中で『脳幹』という部分に血栓が出来ております。それと併せて脳と頭蓋骨の間に血が溜まっております。これを慢性硬膜下血腫といいます」
それってどういう状況ですか?
「血栓は溶かさないと血が詰まって脳に流れません。そのために血栓を溶かす薬と血を流すために血液サラサラになる薬を使います。ただ、」
ただ?
「慢性硬膜下血腫は以前にもあったみたいですが、それとは別になにか衝撃があって血が溜まっているみたいです。頭をぶつけたとかありますか?」
ぶつけたかどうかは分かりませんが、ベッドから落ちたのは3回くらいあります
「断定は出来ませんが、それも可能性はあります」
母親がベッドから落ちた時、看護師さんたちが平謝りされていましたが、それくらいのことでとワタシは軽く考えていました。でも、その衝撃で脳に血が溜まる状況になることもあるんですね。
「この慢性硬膜下血腫という病気は血液があまり流れると芳しくないんです。でも脳血栓は先ほど申し上げたとおりその血栓を溶かす薬とその血を流すための薬を使うんです」
うーん。
「血栓は血を流さなきゃいけない、硬膜下血腫は血を流したくない。相反するんです。なかなか両方一緒に発症する方はあんまりいないので。でも、血栓は一週間くらいで無くなるので、まずはそちらから治療します。その後は血液サラサラにした状態でも出血が広がっていないかを確認します」
なるほど。
「右手はマヒ状態ですが、完全に脱力してしまう可能性もあります。どこまで進むかは本人次第です。残念ながら脳梗塞が悪化して手足が動かなくなってしまう方もお見えになりますが、そこは神のみぞ知るというところです」
右手が動かなくなって左も動かなくなってしまうのですか?
「いえ、右だけです。なにか違うイベントが起きたらわかりませんが、いまの状態で悪くなっていくのは右だけです。脳梗塞の治療をしないと命に関わる事もあります。でも、なにも治療しないと手足が動かなくなって寝たきりになるのはほぼ確定。でも治療して(血液サラサラになって流れが良くなって)手足マヒが進行したら血液サラサラの薬を止めて命を助ける。そこは悲しい選択ではあるのですが」
うーん。
「なので高齢者の治療は脳梗塞を治すというよりはよりよい未来をみんなで考えるという感じですかね。
良くわかりました。そういうことですね。
ということで一週間様子見ですね。
「はい、一週間後に病状見てお電話致します」
よろしくお願いします。
なんとか理解できた
介護のつぶやきでした。