記憶が無いことはありがたい
こんにちは。
介護のつぶやきです。
同じように介護している方々からこんなハナシをよくうかがいます。
「ウチのおばあちゃん、何回言っても忘れるのよ。まったく」
言ったことを忘れる。聞いたことを忘れる。見たことを忘れる。認知症になるといろいろなことを忘れます。何度も話す側としてはツラい事もありますよね。でも我が家では逆に助かっていることがあります。
というのも我が家の朝ご飯と晩ご飯はワタシが作っています。朝はよっぽどの事が無いと基本は温野菜です。野菜の中身は多少変わることはある程度ですがほとんど同じモノを使います。そしてその他に「とうふ(味噌付)」「ちくわ」「トマト」「(在るときは)フルーツ」「牛乳(レンジで1分)」「冷凍ごはん(レンジで50秒)」という組み合わせです。『今日も同じモノか』という言葉を母親からもらったことは一度もありません。
逆に朝からリキ入れて手の込んだサンドイッチを作っても全く関心無くモグモグと食べています。
あ、おはぎを出すとウレシそうです。
ある日晩ご飯のおかずを作る気力も持てないほどクタクタになってました。冷蔵庫の中をのぞくと昨日作った肉じゃががあります。そして作り置きのイワシの酢漬けとみりん漬けがあります。ブロッコリーの茹でたのもあります。すべて昨日の晩ご飯に出したモノです。もうコレでいいや、とすべて電子レンジで温め直して食卓に出しました。
「いただきまーす」と食べ出しても何も言いません。普通に「ごちそうさま」で食べ終わりました。小さな子供なら親のココロを読み取ってくれず「昨日も食べた~!」なんてココロをグサグサと刺すかもしれません。でも母親は昨日の晩ご飯を覚えていないので「(今日の)晩ご飯を食べた」としか思っていません。そこの部分で言えば記憶が無いのはありがたいことなんです。
あ、そういえば昨日から変えたモノが一つだけ。味噌汁の具はとうふからゴーヤに変えました。
ただ、我が家は3人ともニガイのはニガテなのでもう味噌汁にゴーヤは使いませんが。