最近母親の食欲がなくなったって ホント?
こんにちは。介護のつぶやきです。
最近母親の食欲がなくなった?と思う事が増えてきました。
お仏壇に「オヤツに食べてね」と置いておいたお菓子に目もくれなくなった。
ゴハンはなるべく少なめによそおうのだが「多い」と言って残すようになった。
今年の11月で91歳になるのでそりゃ食も細くなるのは致し方ないのかもしれません。母親は「人間食べられなくなったらおしまいだ」と常々言っております。病院で母親が診察を受けた時にカラダの状態を先生に伺います。が、それほど深刻な状況は聞いておりません。どちらかと言えば「肝臓がフォアグラ状態」と言われておりますので栄養分の摂取は常人以上にキチンと出来ているのでしょう。
ある日「鬼まんじゅう」を作りました。お仏壇にお供えして、その際カステラも少しあったので一緒に皿に載せて置いておきました。見つけて食べてね、と思いながら。その心配が希有に終わったのは夕食時でした。
晩ご飯の準備をしようと台所に行くとお仏壇に置いてあったお皿が流しに置いてあります。「あ、食べてくれたな」と思っていると、あら、あられの入っていたタッパーがカラになっております。そして、先日京都に行ったときに買ってきた八つ橋のせんべいもカラになっております。母親はサツマイモが大好きなので、鬼まんじゅうを食べた勢いで他のお菓子も食べたのかしらんと思わせるくらいの量がなくなってました。
こんな時には晩ご飯の量が少なくなるのが普通ヒトの流れなのですが、いかんせん1分前の記憶が無い母親はお菓子を食べた事を忘れます。こちらは気を遣って少なめのご飯にしようとお膳・・・いえ、皿を並べます。本日のメインディッシュは先日揚げた「芋天・かき揚げ・ちくわ」の小さなテンプラ3つです。味噌汁につけて食べるのが当家の習わしなのでそのように母親の味噌汁の中にテンプラを放り込みます。最初は大人しく食べていたのですが、徐々におかしな雰囲気を醸し出してきました。
「ワシ(味噌)汁キライだ」
「汁ばっかり飲みたない」
「ご飯も少ないし汁はキライだ」
すかさずムスメが反論します。
「あーワタシはばーちゃんに毎日味噌汁作ってもらったけどな」
「・・・・・・」
孫には反論できません。次の言葉に切り替わりました。
「味噌汁なんか朝一回だけ飲むもんだ。夜は味噌汁飲まんのだ」
またムスメが反論します。
「ばーちゃん、朝は父さんが作る温野菜食べてて味噌汁なんか飲んでいないじゃん」
そうですね。朝は温野菜と牛乳とご飯またはパンの組み合わせですね。ワタシは介護が始まってから毎日温野菜を作るようになって朝には味噌汁は作らなくなりました。
ぶつくさ悪態をつきながらそれでも晩ご飯は終わりました。片付けをしているときにふと気がつきました。
あれ?先日頂いた「鳩サブレ」が無い・・・。
ムスメにそう言うと「大丈夫、食べていればわかるから」と母親のゴミ箱をガサゴソと。
「ありました。そして板角のゆかりも」
鑑識みたく証拠を突き止めました。え、という事は?
鬼まんじゅう
カステラ半切れ
あられ
八つ橋
鳩サブレ
板角のゆかり
これだけデイサービスから帰って来て晩ご飯までの間に食べたという事?それだけ食べれば満腹中枢が働いて食べる量が減るかもしれない、というのなら解るのですが、ナニを一体不満たらたら流しているのでしょうか?
鑑識のムスメが推理します。
「父さん、今日イモのテンプラ1個しかなかったでしょ。そこが不満だったんじゃない。いつもイモのテンプラは喜んで食べるじゃん。それが少なかったから主張したかったんじゃないの」
うーん、見事な推理ですが、いかんせん母上様、なんにせよ今日のアナタは食べ過ぎです。周りが気をつけてあげるしかないんですけど・・ねぇ。
皆様も・・・食事には気をつけながら(お気楽に)介護を。